第3話

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2024/09/09 11:00 更新
ホソク
じゃあ、2人ともグクのことよろしくね
ジミン
うん!
テヒョン
任せて!


翌朝、玄関で弟たちを見送る。

いつも最後に家を出るのはジミンとテヒョンの2人だったが、今日からそこにジョングクも加わったことで2人はとても嬉しそうだ。

実際、昨日からずっとジョングクを構い倒している。
テヒョン
ほら行くぞー、ジョングガ


そんな2人とは反対に、さっきからずっと浮かない顔で床を見つめているグク。


ホソク
ジョングガ?どうかしたの?
ジョングク
.....ううん、何でもない。
ホソク
?...そう?


どうしたんだろう...?

昨日はあんなに嬉しそうだったのに...。


ジミン
ジョングガ、そろそろ行かないと。
ジョングク
うん...。


ジミナの声に、グクもこちらに背を向けて先に外に出ていた2人の元へ歩みを進める。


気になることはあるけど、今はとにかく入学早々遅刻なんてことにならないよう学校へ送り出さなきゃ。

ホソク
みんな気をつけてね!
ジミン
うん!
テヒョン
ヒョンも気をつけてね!そのチョーカー
絶対外しちゃだめだから!約束!!


箒に跨る前にテヒョンが僕の首元を指差しながら大きな声をあげた。

彼は毎朝必ず僕にそう言って約束をしてから家を出る。
ホソク
うん。勿論、外したりしないよ。


だから、僕も毎日そう約束して彼に笑顔を向ける。

僕が笑ったのを確認するとテヒョンは先を行く二人の背中を追いかけて、家を飛び立って行った。




3人が出て行ったことで一気に静まりかえった家の中。
急に訪れた静寂に耳を傾けながらそっと首元の石に触れると、そこにはいつもの感触がある。

コロコロとそのしずく形を指で転がしながら、つい二ヶ月前の誕生日を思い返す。



僕の誕生日に皆がプレゼントしてくれたその石。
6人でデザインからなにまで考え抜いて作ったとても手の込んだ物だった。

黒いチョーカーの真ん中に、みんなの魔力が込められた雫形の水晶が付いているというとてもシンプルなつくりだが、そこに籠るみんなの想いはひしひしと感じ取ることが出来た。


ふと、どうしてこんなに手の凝った物をくれるのか気になって聞いてみたんだ。


確かあの時、ジョングクが言ったのは───





ホソク
...ん...?


未だ石をコロコロ弄りながら、過去(と言っても二ヶ月前)の記憶を何となく思い出していると、唐突に柔らかい風が頬を掠めた。
ハッとして玄関を見るけど扉はきちんと閉ざされている。
他に風が入ってくるような所もこの玄関付近には無い。


なら、これは...






"ヒョン、寂しくない?"






心地良いそよ風にのって届いた声。

その声に、言葉に、思わず頬が緩んでしまう。





ホソク
ふふ...。
ホソク
まったく...不器用な子だなぁ...。



もう一度、しっかり閉ざされている扉を見る。
一瞬、心配そうな、少し恥ずかしそうな顔で僕を見つめる彼の姿がそこに見えたような気がした。





















『誕生日おめでとう』

ホソク
凄い...こんな手の込んだもの...
どうして...?
ジン
ほら、ジョングガ
ジン
お前の口からちゃんと言いな
ジョングク
う、うん...!
ジョングク
四月から僕、学校に行っちゃうから...
ジョングク
ヒョンひとりで、その、
ジョングク
危ないし...
























"寂しいと思ったから..."














✨ちょこっと小話✨(補足説明)



七人に血縁関係はありません。

それぞれの理由で家を出て、みんなユンギの家に居候中。

ユンギの家は町から離れた森の入り口にあり、彼の両親が残した魔法によって七人以外には見えないようになっています。
                                                  

と、こんな風にこれからもちょこちょこ補足をしていこうと思います!

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