あなたは「秘密基地」にたどり着いた
すると、低い男性の声が聞こえた
明らかに洸汰では無いことが分かった
ヴィランが洸汰を襲っているのではないか、そう悟ったあなたは直ぐに姿を表した
洸汰は目に水を貯め、大声でそう叫ぶ
黒い影が洸汰を襲う2秒前
あなたは考えもなく、洸汰とデクを庇っていた
洸汰を庇うのはまだ分かるが、何故ここに緑谷がいるのか分からなかった
まさか、ここまで走って来たのか?
だとしたらあなたよりも、素早く移動したことになる
先程の衝撃によって緑谷のケータイは壊れていた
緑谷にはまるであなたが見えていないようだった
洸汰はただ後ろで怯えている
彼にはそれが精一杯だった
弱気な緑谷に対し、あなたは強気な言葉をかけてみた
そのセリフはオールマイトを想像させる言葉だった
あなたは少し共感してしまった
するとヴィランは高く跳び、上から殴りかかってきた
まず狙われたのは緑谷だった
避けられなかった緑谷は、その場でヴィランの攻撃を受けてしまった
続いて攻撃されたのはあなた
ギリギリで避けられたものの、腕を振るう風があなたの行動を限った
あなたは咄嗟に、風を動かし 自分を岩の方へと叩きつけた
緑谷の言う通り、今のあなたには「ここにある物」しか操れないのだった
これが彼女の精一杯だったのだ
あなたは風を掬う様に操り、自分の所へ持って行き 、今度は思い切り全体重をかけて ヴィランへ放った
しかし、軽々と避けられてしまった
あなたは冷や汗を垂らしては、息を切らしている
何故か焦っているようだ
プロヒーローの活動をしているであろう、あなたがここまで焦るのは以上な事だった
緑谷はあなたの名を呼ぶが、彼女は返事をしなかった
返事をしなかったのでは無い、出来なかったのだろう
何に集中をしているのか、緑谷には分からなかった
緑谷は何かを言いかけたが、それはヴィランによって遮られた
あなたは転がっている岩を動かしては、ヴィランへ向けた
ゆらゆらと動く岩は、何の戦闘力にもならない
そんな事、あなたが1番分かっていた
しかし、あなたは囮だったのだ
ヴィランがあなたの攻撃を避けている途中 緑谷は奴の後ろへ回り込んでいた
緑谷の攻撃は簡単に返されてしまった
あなたの頭の隅に置いてあった記憶が鮮明になる
洸汰の親を虐殺した犯人だ
全国指名手配なはずが、何故ここに?
あなたは混乱を解く為か、目をぎゅっと瞑り、頭を左右に振った
あなたと、緑谷はマスキュラーの圧に1歩下がってしまった
すると、コツンとマスキュラーに何かが当たった
そこに居たのは洸汰だった











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!