『はい!!』
大きな声が体育館内に響きました。
流石男子バレーボール部ですね。
そう言うと、猫又監督はポケットから一枚の紙を取り出しました。
すると、猫又監督はニヤリと笑みを浮かべました。
その顔を見た人達は皆、怪訝な顔をしていました。
私もその内の一人です。
思わず兄様は声を出していました。
私は兄様から聞いていました。
烏野高校。
かつての男子バレーボール強豪校であり、今では
”落ちた強豪、飛べない烏”と呼ばれてしまっている高校だということを。
そして、音駒高校とは深い繋がりがあったことも。
そう言うと、猫又監督は小さく頷き、話の続きをし始めました。
その間、私は兄様が好敵手として見ている烏野高校が、どのような高校なのか、ずっと気になってうずうずしていました。
新幹線に乗り、ついに宮城県までやって参りました。
山本さんはいつも楽しそうで羨ましいですね。
研磨さんは、私の隣でゲームをしています。
そう言うと、研磨さんは「ん〜」と返すだけでした。
道中、分かれ道を右に曲がった時に、研磨さんだけ左側に曲がってしまって居ることに気づきました。
幸い、私は携帯を持っているので、兄様に後で連絡をすれば良いか、と思い、私は研磨さんの後を追いました。
振り向きざま、ゲームオーバーになった音がしました。
私も迷ってしまいました。
うっかりです。
こうして、少し駐輪場の角に座ることにしました。
閑静な住宅街に、烏の大きな鳴き声が轟いていました。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。