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僕は幼馴染で別の高校に通っている
ドンヒョクに一緒に着いてきてと頼まれ
街に買い物に出かけていた 。
休憩がてらに入ったカフェで
ドンヒョクが「どれ飲も ~ かな」
とレジの前でもたつく。
それに僕は
「おい早く決めろよ ~ 」と急かすように言い
溜息をつきながらふと目線を外にやると
ある人に目が止まると同時に
初めての感覚に襲われる 。
僕は一目惚れをした 。
どこの誰かも分からない
綺麗な大人の女性に 。
その女性から目を離せないまま
まだ頼むものが決まっていないドンヒョクに話しかける
ドンヒョクは僕が指さす方向をみると
ハッと目を見開いて
大声で叫んだ
僕が一目惚れした女性は
ドンヒョクの声に反応して
あっ ! という顔をし
笑顔でこちらに手を振る
ドンヒョクと知り合い … ?
不思議に思ってドンヒョクに尋ねる 。
一目惚れしたけど
ドンヒョクの学校の先生となれば
話は別だ 。
いじられるし
いじられるし
いじられるし …
でもやっぱりドンヒョクの目は
誤魔化せないようで …
え ?
ドンヒョクもあの人のこと好きなの ?
いつの間にかドンヒョクは
自分が頼んだ飲み物を手に持ち
その女性のいる方向へ
僕を連れ出した 。
背後から声をかける 。
大人な顔立ちとは裏腹に
笑った顔が子供っぽいその女性は
遠くから見ても魅力的だったのに
近くで見た方がもっと魅力的で
目が離せなかった 。
つくづくドンヒョクが羨ましい 。
毎日こんな綺麗な先生のいる学校に
通っているなんて …
今きっと隣でドヤ顔しているだろうから
あえて気付かないふりでもしておこう 。
まじまじと僕の顔を見つめるから
流石に恥ずかしくなって目をそらす 。
僕なんかより …
おいイ・ドンヒョク
後で覚えとけよ 。
口を抑えてクスクスと笑う
その仕草でさえ愛おしく思えた 。
彼氏 … いるのかな ?
そう思った 。
それにドンヒョクは気づいたみたい 。
エスパー … ?
完璧そうに見えていたのに
こういう一面があっただなんて
ますます沼にハマってしまう 。
ふとその女性は
綺麗な薄ピンクの腕時計を見ると
カウンターに広げてあった
資料やペンケースを急いで直し始めた 。
そう言って駅へ走っていってしまった 。
隣でドンヒョクはなにか言っているが
言葉なんて一切入ってこず
ただただ僕は
あの女性の姿が見えなくなるまで
ずっと見ていた 。
また 、 会いたいな …














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。