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第1話

1.
202
2025/09/13 14:55 更新







  朝起きたら、体に魔力を感じた。
あなた
は、?

  鉱山やらオバフロやらで魔力を感じるように
  なった監督生だったが、
  自分の体から感じるのは初めてだった。

  これは、つまり。私の体に何らかの理由で
  魔力が生まれたということ、なのか…?
あなた
魔法使えんのかな…

  ってか学園長に報告した方がいいのか??




  よく分からなかったので、監督生は思考を放棄した

  それよりも朝だ。学校だ。準備しなければ!
あなた
起きろ!!グリム!朝ご飯抜くぞ!?
グリム
ふな″っ!?
 
  グリムをたたき起こし、急いで登校する_

  普通の毎日の始まりだった。









~食堂~

  結論。監督生は魔力のことを黙っておくことにした
グリム
お前のも一口寄越すんだゾ!
あなた
やらん

  グリムから自分の弁当を守りながら、
  監督生は今朝のことについて考えていた。

  監督生は「言ったとしてトラブルを
              押しつけられるだけ」

  と、考えたのである。

  只、隠すと決めたからには対策をしなければ
  魔力を感じ取られては元も子もない
  そんなわけで監督生は今朝からずっと
  魔力を体の中心に集める作業を続けている
  之が結構な神経を使うんだわ
あなた
ごちそうさまでした

  監督生は気付かない…この作業によって
  魔力が増えていることに
あなた
ねぇ、エーデュース
魔法ってどうやって使ってんの?
エース・トラッポラ
まとめんなよ!
デュース・スペード
ま、魔法の使い方…?

  興味本位でまだ食事中の二人に尋ねてみると、
  何故か驚かれた
エース・トラッポラ
急にどうしたわけ?


  なんとも不思議そうだ
  まあ私が魔法を使えないことは周知の事実、
  だったので無理も無いだろう
あなた
や、ただの好奇心。で?どうしてんの、感覚で使ってたりするの?

  簡単な質問のつもりが難しいものだったようで、
  2人は頭を捻っていた
デュース・スペード
難しいな…でも感覚…なんじゃないか?
エース・トラッポラ
後は想像力、とかじゃない?
あなた
へぇ~

  「感覚」と「想像力」 そんな気はしていたが、
  どちらも酷く曖昧な物だ

  監督生は放課後図書室に寄ろうと決意した
















~放課後~
あなた
う~ん?

  オンボロ寮の裏で、一人魔法書と睨めっこしていた


  今日はバイトも無いし、
  グリムはエース達と仲良く補修なので
  練習にはちょうど良かった
あなた
だぁーー!分からん!!

  これでも片っ端から読み漁り、
  一番理解しやすそうなものを選んだつもりなんだが…
  それでも私には難しかった
あなた
そもそも!簡単な魔法は使える前提の本しかないってどういうことさ!?
あなた
感覚?やっぱり勘に頼るしかない感じ??

  監督生はヤケになっていた
あなた
遣ってやろうじゃん…

  頭に血が上っていた、とも言う
あなた
…風よ

  そこら辺の木に向かってペンを構え、

  そう短く唱えた

  その瞬間__
あなた
っ!?

  ゴッと言う鈍い音が、二カ所から聞こえてきた
  片方は的の木から
  もう片方はオンボロ寮の壁からだった
あなた
い″ったぁ…

  そう、魔法を撃った反動で監督生は吹き飛ばされ、
  オンボロ寮の壁に頭を打ち付けたのだ
あなた
はぁ…頑丈な壁じゃなくて良かったぁってか反動なんてあるんだ…

  いくらオンボロな壁でも、頭をぶつけたのだ
  暫く安静にしておいた方が良いのはバカでも分かる

  しかし…
あなた
え、魔法…打て、た?

  頭の痛みも、ぶつけたことですら
  忘れるほどの興奮に見舞われていた監督生は、
  勢い良く立ち上がった
あなた
い、今の…!忘れないうちに、もういっかいっつ~~~!?

  そんな興奮も、
  後頭部の痛みで直ぐに吹き飛んだけどね…


  ちょっとした副作用の頭を打つ様なことがあったものの、
  監督生は感覚を掴むことが出来た
あなた
はぁッ!
  ドン!!

  感覚を掴んでからの監督生の成長は早かった
  最早エーデュースくらいの実力は備わっていた


  魔力を隠すことに関しても、上手くいっていた
  元々性別を隠している監督生にとっては
  大した負担ではなかった




あなた
最近平和だな~
グリム
おい子分!オレ様ツナ缶欲しいんだゾ!
あなた
んー1個だけね
グリム
ヤッたぁ!なんだゾ!

  可愛い。

  グリムとこんな会話を出来るほど、
  最近は平穏な日々が送れている







  ある日、
  何でもない日のパーティーに行くことになった
  そこで監督生は、これからの日々を
  大きく変える出会いを果たす事になったのだった
あなた
久しぶりじゃない?
何でもない日のパーティー
グリム
タルトがいっぱい食えるんだゾ!

やっぱうちの子って可愛いわ…
エース・トラッポラ
なんか最近の監督生忙しそうだったから、
誘いずらかったんだよねー
デュース・スペード
一体何してたんだ?
あなた
えー?誘ってくれたら行くのに!
…バイト無いときは
デュース・スペード
そうか!なら今度からは遠慮無く誘おう!

  一体何をしていたのか、
  その質問には触れなかったが
  上手く忘れてくれたようだ
エース・トラッポラ
…で、結局何してたの?

  前言撤回。やっぱトラッポラは忘れてくれなかったわ
あなた
それは…

  ゴクリと唾を呑む音が聞こえた気がした
あなた
秘密
デュース・スペード
なっ!?
エース・トラッポラ
は~~!?無駄に溜めて秘密かよ!
グリム
よけー気になるんだゾ!
あなた
あはは!教えなーい!

  エース達とわちゃわちゃしていると、
  ハーツラビュルまで着いていた

  パーティー会場までやってくると、
  見知った先輩と目が合った
ケイト・ダイヤモンド
監督生くんじゃん!おっ久~
トレイ・クローバー
よく来たな、監督生。リドルも喜ぶぞ
あなた
お久しぶりですね、先輩
お元気でしたか?
ケイト・ダイヤモンド
もちもち!
トレイ・クローバー
ああ、こっちは変わりないぞ…おっと、
そろそろパーティーが始まるな

  先輩達と他愛ない会話をしていると、
  空気が少し緊張を帯びた


  何処からともなく「リドル寮長のおなーりー!」
  と聞こえ、他の寮生たちもその声に続いた

リドル・ローズハート
薔薇は紅く、テーブルクロスは白く、
完璧な何でもない日のパーティーだね
リドル・ローズハート
さあ、パーティーを始めようか

  リドルが席に着き、パーティーが始まった
  私はグリムを連れ、真っ先に
  リドル先輩の元へ歩みを進めた
あなた
リドル先輩、今日はお招きいただき
ありがとう御座います。

  にこやかにそう言うと、相手も笑顔を返してくれた
リドル・ローズハート
よく来たね、監督生。
是非楽しんでいってくれ
あなた
はい!

  リドル先輩に勧められ席に着くと、
  自然と″お馴染みのメンバー″が集まってきた
トレイ・クローバー
ほら、このタルトはとっておきだぞ、
監督生。リドルもいるか?
あなた
有難う御座います!
リドル・ローズハート
勿論いただくよ
ケイト・ダイヤモンド
あ!監督生くん!
食べる前に写真とっていい?
エース・トラッポラ
あー!監督生だけズルい!
俺もそれ食べたい!
グリム
ムグムグモグモグ
デュース・スペード
監督生!グリムがこぼしてるぞ!
あなた
はっ!?グリム!僕の膝に零さないでよ!?
リドル・ローズハート
君たち!行儀が悪いよ!

  なんというか…ハーツラビュルは何時も賑やかだ
  まぁ、そこが楽しいのだけど
あなた
うまい

  流石トレイ先輩のとっておき。めっちゃ美味しい
  これを食べるために来たと言っても過言じゃない
チェーニャ
そのタルト美味そーだにゃ~。俺にも分けてくれよ
あなた
わあっ!?
グリム
な、生首なんだゾ!?

  私は急に声を掛けられてびっくりしたが、
  グリムは相手が生首ということに驚いたようだ
チェーニャ
おっと、体を出すの忘れとったわい

  生首だった相手…
  アルチェーミ・アルチェーミエヴィチ・ピンカーこと
  通称?チェーニャを見て、
  「絶対わざとだろ」と言う言葉を飲み込んだ
あなた
貴方はたしか…アルチェーミ・アルチェーミエヴィチ・ピンカーさん、でしたよね
デュース・スペード
よ、よく覚えられるな…
チェーニャ
まさかフルネームで呼ぶ奴がいるとは
思っとらんかったにゃあ

  そう言ってチェーニャは可笑しそうに笑った
リドル・ローズハート
チェーニャ…君、また来たのかい?
トレイ・クローバー
毎回のように居るよな

  2人は呆れたような顔をして言った
チェーニャ
それで、一口くれにゃーの?
あなた
えっ?あ、どーぞ…?

  幼馴染みって感じがするな~と呑気に思っていたら、
  急に話しを振られて困惑してしまった
チェーニャ
あー
あなた
???

  思考が追いつかないまま、
  開けられた口の中にタルトを持っていく

  動揺していたせいか、
  自分が使っていたフォークであーんをしてしまった


  え?本気で何してんの私!?

チェーニャ
うんうん、トレイのタルトは美味しいにゃ~
あなた
そうですね。

  監督生は冷静になったものの
  考えることは放棄しており、
  フォークもそのまま使っていた
チェーニャ
おみゃーさん、もしかしておんムグッ

  あまりの爆弾発言に
  監督生は食べようとしていたものを
  チェーニャの口に突っ込んだ
あなた
…変なこと、言わないで下さい

  おそらく獣人であるチェーニャにしか
  聞こえない声の大きさで、監督生は早口でいった
チェーニャ
ふ~んなるほどにゃ~

  ニマニマと笑っていたが、一先ずこの場では
  言わないでいてくれるみたいだった

  ただネコは気まぐれだ
  安心はしない方が良いかもしれない
トレイ・クローバー
チェーニャと監督生は仲が良いなぁ
リドル・ローズハート
本当だね。他でも会っていたのかい?

  何でトレイ先輩は親みたいな顔してんのかなぁ??
あなた
いえ、僕とピンカーさんが会うのは2,3回目くらいですよ
チェーニャ
おみゃーさんはチェーニャって呼ばにゃーのかい?

  はて、愛称で呼ぶほど仲が良かった覚えはないのだが
あなた
そう呼んだ方が良いですか?

  私の返しが意外なものだったのか、
  チェーニャは目をパチクリさせた
チェーニャ
おみゃーさんの好きにすりゃえーよ
あなた
そうですか

  彼との会話は、それくらいだった
  だっていつの間にか消えていたから
エース・トラッポラ
何で監督生って彼奴のことチェーニャって
呼ばないわけ?遠慮してんの?
あなた
んー?別にそう言うわけじゃないよ?
リドル・ローズハート
じゃあ、何故?

  まさかリドル先輩が食いついてくるとは、
  少し意外だったので驚いた
あなた
好きにすれば良いって言われたからですかね~?まぁ、そう呼びたくなったら呼びますよ。
デュース・スペード
監督生って結構気分屋だよな…
あなた
そうかな?

  そんな会話をしながらパーティーは進んでいった











~オンボロ寮~
あなた
いや~まさか、即バレするとは思わなかったな~
グリム
オレ様は何も言わなかったんだゾ!
あなた
うんうん。偉いねぇー

  矢っ張りグリムは可愛い
  なんて思っていると、床が抜けた
あなた
うぉあ!?

  板が腐っていたようだが、
  これで何回目か分からない出来事に、
  私は思わずため息を漏らした
あなた
ねーグリム~魔法で直したり出来ないのー?
グリム
オレ様はそんな地味な魔法は
使えないんだゾ!
あなた
だよね~…

  ダメ元で聴いてみたが使えないらしい
  これは私が遣るしかないと、
  借りてきた魔法書を捲った ※グリムは寝ている
あなた
んー、此処になかったら
また図書室で探さないと

  借りてきた本には載っていなかったが、
  監督生は穴の空いた床に向かってペンを振った
あなた
えいっ!

キラン✨
あなた
おお~

  原理は分からないが、床はキレイに直っていた
  監督生には其れだけで充分だった
あなた
よし…!この調子で隙間風を無くそう!
チェーニャ
こんな所に住んでんのかね、お嬢さん?
あなた
どわぁ!?

  意気込んだ監督生の目の前にいきなり現れたのは、
  本日2回目の登場。アルチェーミ・アルチェーミエ((
  チェーニャだった
あなた
ピ、ピンカーさん…!?何故ここに…と言うか、『お嬢さん』は辞めて下さい。
チェーニャ
魔法に性別に、
おみゃーさんは隠し事が多いにゃ~
あなた
マジかよ…

  完全に弱みを握られている状態に、
  監督生は冷や汗が止まらなかった
  監督生は勢い良く手を合わせて言った
あなた
この事は!誰にも言わないで下さい!

  何を要求されるか…と思っていると
  思いもよらない返答が帰ってきた
チェーニャ
俺は構にゃーぜ
あなた
え?
チェーニャ
おみゃーがそれで良いなら
俺は何も言わにゃーよ
あなた
え…??

  監督生は混乱していた。

  何故なら此処はNRC。

  当たり前のように対価を求めてくる
  奴しかいないのである

  なので何の対価も無くあっさりと承諾され、
  信じられないと言う顔をしてしまった
チェーニャ
…おみゃー変なところで驚くにゃあ
あなた
あはは…この学園に慣れたせいですかねぇ…

  随分とNRCに染まってしまったようで、
  思わず遠い目をしてしまった
チェーニャ
おみゃー此処でどんな扱い受けとるん?

  チェーニャは訝しげな顔をして言った
  こんな表情を見るのは初めてだ
  合うのすら3回目だけど
あなた
ん~そうですねぇ
あなた
オンボロ寮の監督生
チェーニャ
は、?
あなた
異世界から来た変な奴、
魔法の使えない猛獣使い
あなた
後はまぁ…雑用係とかじゃないですか?
チェーニャ
………

  私が淡々と答えると、チェーニャは絶句していた
  信じられないと言う顔が何だか可笑しくて、
  笑いそうになりながらも説明を付けたす
あなた
私の性別すら気付いていないので…ふふっ
あなた
そんなに驚くことですか??
チェーニャ
…この学園ヤバいにゃあ
あなた
否定できない
  『あの先生にしてあの生徒あり』だ
  外部から、それもRSAから見たら大分″ヤベー″だろう
あなた
それで、私に何のようですか?

  混乱していて忘れていた質問を、
  思い出したように問いかける
チェーニャ
特にようはにゃーよ?
あなた
はい?

  特に用がないのにここに来たのか
  この人相当暇なのか?
チェーニャ
いろいろと確認できたし、
今日はお暇するかにゃ~
チェーニャ
そいじゃまた来るぜ~
あなた
ちょ!?

  そう言うだけ言って、チェーニャは
  あの不思議な鼻歌を歌いながら消えていった
  
  …人の話は聞かないで
あなた
また来るって…いつだよ





  それからというもの、
  チェーニャは割と頻繁にオンボロ寮に
  やって来るようになった


















最近チェニャ監にはまりました。作者?です。
切りどころが分からなくて長くなってしまった!!!

多分次からはもっとずっと短いです。



編集しました。本文の感じが変わってます。読みやすくなったんじゃないかなって個人的には思ってます

プリ小説オーディオドラマ