金指くんが来る前、
私が閉じ込められている部屋に何故かノートが落ちているのに気づいた
何かの手がかりになるかもとそれを取った
ヒラッ
“2011年8月 京都に一世にぴったりの子がいると羽麗家から聞いた。その子は紅ちゃんと仲がいいらしい。名は確か柳田あなたという”
何で、私の名が?それに紅も…
“ただ少し問題がある。その子は浮所飛貴くんとも仲がいい。だから私は紅ちゃんに「大人になったら一世をあげる代わりに、あなたちゃんを奪うように」と言った”
飛貴…?
もしかして私飛貴に会ったことある?
そういえば飛貴がお酒を飲まされて可笑しくなったとき見た日記も、私に会う前なのに私の名前を書いていた
それにお酒を渡してきた人…羽麗…紅だ
絶対偶然じゃない
飛貴は黙ったままだった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。