何もしたくない。何かを考えると吐き気やら頭痛やらが襲ってくるから。
あぁ、頭が痛い。
リノ、今君に会うと凄く苦しいんだよ。
俺はリノを無理やり外に押し出して部屋の扉を閉めた
自分の存在価値が分からない。
仕事も楽しく思えない。なんなら苦しい。辛い。
人と会うのが、辛い。
自分がよく、分からない。
ピロンッと携帯が震えた。
携帯を見ると"미나"の文字。
…俺達の先輩。TWICEのミナ先輩。練習生の時からずっと気にかけてくれた優しい、ヌナのような存在。
そして画面には
『最近大丈夫?
疲れてへん?
なんかあった?』
『大丈夫です。心配しないでください。ㅋ』
と送ったらすぐ返事が。
『嘘や。昔の私とおんなじや。1人でずっとなんか抱え込んでるやろ…?
大丈夫。私は味方や。』
でも、すみません。先輩。
俺は、先輩達を巻き込みたくないんです。
先輩に頼ったら、何か壊れるような気がしたから。
そう思って、今日もカッターを手にする。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。