そう、あひるがつぶやくと美しい音色が聞こえてきた。
音楽室だ。
あひるが足取りを早くして音楽室を覗いた。
そのあひるの目に映った人影はぷりんだった。
2人の目が合った。
2人がティンパニの前に立つと、バチを取り出す手が当たった。
あひるはあまりの驚きに「ごめん」が言えなかった。
結局言えないまま練習が始まった。
トントントン…
綺麗な音色が響く中外れた音がした。
的確なアドバイスは苦手なはずなのに不思議と嫌じゃなかった。
そう、あひるが純粋な顔で聞くと先程の音とは段違いな綺麗な音が鳴った。
ぷりんがやり切ったような笑顔を見せると
「キーンコーンカーンコーン」
チャイムが鳴った。
昼休みが終わったのだ。
そう言い放ち、教室に戻ろうとしたら
あひるがぷりんの袖を引いた。
ぷりんが冷静に言ったのではないことを、あひるは見逃さなかった。
少しだけぷりんの顔が赤くなっていることに。
あひるは自分が思っているよりもぷりんのことを思っていることをまだ知らない。
もしかしたらお互いがお互いの事を思っているのかもしれない。
そう聞いたのはいるかだった。
そうしてあひるは顔を埋めた。
あひるは今日あった出来事を話した。
あひるが机を叩いて声を荒げた。
いるかの顔は不思議そうにあひるを見つめた。
いるかは慣れているような顔で声をあげた。
うんうん
あひる以外の女子たちが頷く。
うんうん
あひると違い、慣れている者の反応だった。
Roは2人と違い、真顔で見つめてくる。
カンノが間に入ってくる。
なつはクルクル回って笑顔で答えた。
と言ったところで顔を赤らめた。
wwwww
みんなが一斉に吹き出した。
女子軍はいじりいじられの関係でいつも恋バナをしている。
誰が一番に非リアを抜けるのか。
結末はいかに…!
次回!男子軍ハプニング!?











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。