グク「ヒ、ヒョン…」
テヒョン「あ~、やっぱりジョングガだ~ㅋㅋ」
そう言ってテヒョニヒョンは四角い口で笑っていた。
俺はただただそんなヒョンを見ることしか出来なかった__
テヒョン「あ、そうだ!ジョングガ!ほら、あなただよッ!」
……え?
そんなの知っているのに__
ヒョン、俺へのあてつけなのか……?
いや、違う__
ヒョンは昔から少し考えることが人とは違うんだったっけ__
グク「そ、そうですか……」
テヒョン「うん!でねでね!お前が応援してくれたおかげで、あなたと付き合うことが出来たんだ~ㅋㅋ俺達今日で8ヶ月記念ㅋㅋ」
そう言ってあなたとテヒョニヒョンで指と指とを絡めて手を繋いでいる所を俺の目が届くところに見せてきた__
あれ……?
なんでだろう___
なんで"寂しい"って思ってしまうのだろうか__
ごめん……
これ以上ここにいたら……
俺がどうにかしてしまう__
グク「それではヒョン、俺はこれで……」
テヒョン「え~ㅋㅋあ、うん!またな、ジョングガ!」
グク「は、はい……」
そして俺はヒョン達に背を向けて歩いた__
そして、いつもなら通らない近道ができる路地裏をぬけて家に5分ぐらいでたどりつけた。
すると、家に俺以外の靴が一足あった__
俺の家の合鍵を持っているのはあのヒョンしかいない___
??「ジョングガ~、お邪魔してたよ~ニコッ」
そう言って笑うヒョンはまるであなたにそっくりだ__
だってそのヒョンは
あなたの兄だから___
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!