駿佑side
ダンスレッスンをしていた時
突然長尾がしゃがみ込んだ
何事かと思って駆け寄った時
痛い痛いとうずくまる長尾
なんで、?なんで急に、?
みんな問いかけたりしてるけど
答えられる余裕はなさそう…
寄り添おうと近寄った時
長尾の体がガクンッと崩れ落ちた
間一髪で支えて俺の方に体重を預けさせたけど
それでも力なく痛い痛いとつぶやいていて
丈くんの声にこれが危ない状況なんやと我に帰った
声をかけ続けていたけど
だんだん長尾の反応が薄くなってきた
最初は痛いって訴えていたのに
今は胸を抑えるだけで苦しそうな顔して見てるこっちまで辛くなる
寝たらあかんでと伝えても長尾に届いてるのかわからない
最終的にガクンッと意識を手放してしまった
長尾の肩を掴んで揺らしてたら
長尾を事務所にあった担架に寝かせてスマホで心肺蘇生のやり方を調べてやる
救急車が来るまでメンバーで順番に心肺蘇生をやったけど
意識が戻ることはなかった
救急車がきてすぐに病院に運んでもらったけど
救急隊の方の状況を見ればわかる
焦っていて、あっという間に長尾の体には色々な機械がつけられてしまった
それはまるで長尾が死んでるみたいで目を背けてしまった
病院に着いてあっという間に緊急手術室に入って行った
この時点で何もないわけがない…
寧ろ何もなかったら逆に怖い…
だからと言ってあったらあったで怖いし…
でも、俺らはただ何事もないことを願うしかなかった
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!