第二十二話:久々の魔獣襲来
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騒然とする学園
学院内が再び騒ぎに包まれた。突如、学園の外れに魔獣が現れたという報せが広がり、生徒たちは恐怖と興奮が入り混じった様子で窓の外を覗いていた。
生徒A:「久しぶりの魔獣だ!」
生徒B:「やばい、あれ結構でかくない?」
生徒C:「誰が対応するんだろう…。」
そんな中、教室の窓際に立っていた自由の目が輝きを取り戻す。
自由:「やっときた…!」
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久々に解放される魔法
自由は迷わず3階の窓を開けると、外に飛び降りる準備を始めた。周囲の生徒たちは驚愕し、止めようとする。
梶:「自由!?何してるの!?窓から飛び降りるつもり!?」
自由:「お前ら、ここでじっとしてろ。俺が片付けるから。」
自由の瞳には久々に炎が宿っていた。魔獣を目の前にした瞬間、彼の心には迷いも恐れも存在しない。
梶:「でも、まだ準備が──」
自由:「関係ない!俺の力がなくても、やれるはずだ。」
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自由、運動場に降り立つ
自由は窓枠に足を掛けると、そのまま躊躇なく運動場へと飛び降りた。3階という高さにも関わらず、軽やかに着地すると、視線をまっすぐ魔獣へ向ける。
自由:「お前、ずっと待ってたんだよ…俺がもう一度、力を使うための理由をくれる相手をな。」
巨大な魔獣は低い唸り声を上げながら、自由の方へと向かってくる。
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学院の仲間たちの反応
窓からその様子を見ていた櫻井と神谷は、驚きと不安の入り混じった表情を浮かべていた。
櫻井:「おい…アイツ、何やってんだ!?久々の実戦で、いきなり一人で突っ込む気かよ!」
神谷:「あいつの性格、分かってるだろう。止めても無駄だ。」
梶も窓際で必死に叫ぶ。
梶:「自由!無理しないで、誰かに応援を──」
自由:「応援なんていらない!俺一人で十分だ!」
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自由、魔法を解放する
魔獣が攻撃態勢に入ると同時に、自由は両手を広げ、全身に魔力を集中させた。青白い光が彼の身体を包み込み、久々にその力が解放される瞬間が訪れる。
自由:「これが俺の『無限』の力だ!」
無数の魔法が同時に発動し、炎、氷、雷が入り混じる中で、自由の身体は空中に舞い上がる。そして、魔獣に向けて強大な一撃を放つ。
自由:「この学院に手を出すな──!!」
激しい閃光が学院を包み込み、魔獣の咆哮がかき消される。
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勝利の余韻と不安
戦いが終わると、自由は膝をつき、額から汗を滴らせながら立ち上がる。魔獣は跡形もなく消え去り、生徒たちは歓声を上げた。
生徒A:「入野君、すごい!」
生徒B:「これが『無限』の力…!」
しかし、窓から見ていた櫻井と神谷は、それだけでは済まされない感情を抱いていた。
櫻井:「アイツ、まだ無理してるな…。こんなに力を使って、大丈夫なのか?」
神谷:「自由がこのまま、自分を犠牲にして戦い続けるようなことがなければいいが。」
梶は運動場へ駆け下り、自由の元へと急ぐ。
梶:「自由、大丈夫か!?力を使いすぎじゃないか?」
自由:「平気だよ、梶。…でも、これで俺が戦えるって証明できた。」
自由の瞳には、少しだけ安心と誇りが混ざった輝きがあった。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。