ジャケットを肩にかけ隣を歩く南雲を見る神々廻
「失敗したら一般人が巻き添えになる」と解くも
気にした様子もなくスラー殺害について話す
南雲に神々廻はため息をついた
その言葉に飄々とした笑みを絶やさなかった
南雲の表情がほんの一瞬崩れたのを神々廻は
目の端で捉える
脳裏に人懐っこい笑みを浮かべた少女を映した
神々廻は一悶着あることを察し再びため息をつく
姉を幽閉されたあとのあなたの荒れ具合を
知っている2人はあなたの麻樹に対する
憎悪の強さを誰よりも理解していた
ケラケラと笑う南雲
これから起こるであろうことを想像し肩を落とした
神々廻を横目に南雲が目を細める
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ちょうどその頃、1人の少女が桃色の髪を
靡かせながら目の前の紙を見ていた
" 薄明の展示場にて失われし縁が影を結び
あなたは因果の再会を果たすだろう
黒星は闇に消え、得るものなき傷だけが残る
因果の流れは止まらない "
歪む口元を隠すように紙で覆う
そして不敵に微笑んだ
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秩序の名の下に
さぁ、展覧会の始まりだ













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!