第54話

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2026/03/02 00:12 更新




あなた
…あ






適当に歩いていると曲がり角で偶然鉢合わせた人






げって顔したのバレてるからね





あなた
久しぶりだね




あなた
_____真冬くん
勢羽 真冬
これもあなたちゃんの運ってヤツ?





「そうだね〜」と言いながら"真冬くん発見"という

言葉と共に現在位置をシンくんに送信する






あなた
連絡もつかないし夏生くんからスラーと
一緒にいるって言われて心配したんだよ
勢羽 真冬
へえ、兄貴と会ったんだ
あなた
JCCでね





「てことで、」と目の前で逃走経路を

把握している彼を見つめる





あなた
帰ろう真冬くん







君たちをスラーの元に置いとくわけにはいかないの、と








勢羽 真冬
いくらあなたちゃんの頼みでも無理
俺は自分の意思でここに来たんだ




その言葉にすっと目を細める




自分の意思でここに、ね




あなた
ここに来るメリットは
ないと思うけどなぁ〜
あなた
ここに来るある人に用があったりするの?
勢羽 真冬
…やらなきゃいけないことがある






決意が固まってるかのような鋭い眼差しに

どうしたものかと考えていると微かに震えた

スマホにちらりと目を向ける







シンくんからで内容は仕掛けられた爆弾は

真冬くんの体内にあって真冬くんが

死んだ時に起爆するらしい







厄介なことになった、と内心で舌打ちをした








あなた
真冬くん死ぬ予定ある?
勢羽 真冬
何聞いてんの???






はぁ?って顔しながらも「ないけど」って

答えてくれるとこ好きだよ





この調子じゃ真冬くんは自身に爆弾が

仕掛けられていることを知っているのだろう





真冬くんを守れば爆弾が起爆することはないの

だから爆破計画を阻止することは可能だ




あなた
( けど何か引っかかる )






麻樹を殺す為ならば何でもするというスラーが

止められる可能性の方が大きい爆弾を仕掛けるか?





起爆装置も見張りもなしに野放しにしている

時点でスラーは確実に真冬くんが死ぬと思える

何かがあるのだろう






裏があるはずだ






スラーが必ず爆破できると思えるほどの根拠が




あなた
虎丸ちゃんも来てるの?
勢羽 真冬
あぁ





なら虎丸ちゃんにも爆弾が

仕掛けられてる可能性が高い






この厳重な警備を掻い潜って事前に

爆弾を設置するのは至難の業





客として紛れ込み今この瞬間に設置するのもほぼ不可能






となれば爆弾はおそらくこの2人に

仕掛けられたものだけだろう




あなた
真冬くんが待ってる人って誰?
勢羽 真冬
言わねー





だよねぇ




正直真冬くんを守る方法ならいくらでもある



今すぐに気絶させて館内から出すことも可能だし

器具さえあれば爆弾を抉り出すことだってできる




勢羽 真冬
…あなたちゃんってさ、兄弟いる?





不意にこちらを黙って見つめていた

真冬くんが口を開いた





あなた
いるよ、お姉ちゃんが
勢羽 真冬
ならその姉を守るためには誰かを殺す
しかないってなったら、どうする?
あなた
殺すよ





淀みなく出てきた言葉が喧騒の中で響く





あなた
命に変えても迷わず殺す





例えそれが、どれだけ大切な人であったとしても





勢羽 真冬
ふーん、
あなた
夏生くんのためなんだね
勢羽 真冬
……関係ないでしょあなたちゃん






兄のために真冬くんは殺さなければいけない人がいる




そしてその相手は真冬くんでは

絶対に勝てない相手なのだろう






あなた
( なんで勝てないってわかる? )






試験の時より強くなったであろう真冬くん



その辺の殺連員なんか余裕で殺せるはずだ





あなた
( となればそれより上の人でかつ
スラーが実力を把握している人 )




いつでも手を出せる距離にいたにも関わらず

手を出していないのと、わざわざ殺し合わせる

必要性がないからおそらくスラーの仲間ではない






そこまで考えてふと出てきた言葉に

はっとし、まさかと息を漏らす






確証はない




けれどこれほどまでに辻褄の合う存在も他にいない






あなた
( まさか、真冬くんの標的は )









​ ───────ORDER?









点と点が線で繋がった





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