第7話

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2022/10/03 15:00 更新
昴流の母
昴流、お疲れ様♡
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
………
昴流の母
何もせずに100万手に入るなんて、夢見たいね
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
………
昴流の母
……あら、もう1件来てるわ
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
ビクッ
昴流の母
今日の夕方……もうすぐね。
昴流、ちゃんと準備してなさい
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
ッ……
母さんは……自分が傷つかなければなんでもいいんだ…
やっぱり、帰らなきゃ良かった……
そうだよ…今日の夕方、抜け出せばいいんだ。

抜け出して、人目のつかない所に行けば
…楽になれるかな












昴流の母
昴流、行くわよ
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
………
車に乗り、昨日と同じ場所に向かった。
昴流の母
ほら、ここで立って待ってなさい
車から降ろされ、人が来るのを待つ。
???
──昴流くんですか?
昴流の母
あっ、今日依頼してきた方ですね
その人に目をやり……絶句する。
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
はい、依頼しました。ニコッ
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
か………
昴流の母
それでは100万円頂いても?
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
前払いじゃないといけないのですか?
昴流の母
? いえ、そんなことはありませんよ
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
では、終わってから払います
昴流の母
分かりました。
昴流、ちゃんとするのよ
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
………はい…












蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
ごめんね昴流くん、立場を利用するようなことして
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
奏さん………ッなんで…?
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
実はね──







奏の回想
昴流くんが出ていったあと、なにか様子がおかしいと感じながら、彼が消したテレビをつけた。
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
……え、っ?
初めは何が起きてるかわからなかった。
『行方不明の蓬昴流くんを探しています。
見つけた方は警察署まで──』
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
行方不明…?昴流くんが…!?
胸騒ぎを覚え、家を出て昴流くんを探し回った。
でも見つけることは出来なくて──
半ば諦めた状態でスマホを開く。

すると、友達からメッセージが来てることに気づいた。
『この子知ってるか?可愛い玩具って評判なんだぜ』
そんな言葉と共に送られてきたリンクに飛ぶと。
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
昴流…くん?
何度見ても、それは昴流くんだった。
何が起こってるのか確かめるべく、他の人と同じように依頼をして、会うことにした。






蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
そう…だったんですね……
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
…ねぇ、昴流くん。教えてくれないかな。
昴流くんのこと
押し付けがましいことは分かってる。でも放っておけないよ
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
……
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
昴流くんが好んでやってる訳じゃないよね、これ。
あの人にやらされてるの?
奏さんの口調は、どこか怒っているように感じた。
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
奏、さ……ッ
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
……ごめんな、怒ってるわけじゃないんだ。
ただ、……昴流くんのために何も出来なかった自分がやるせなくて
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
……なら、…聞いてくれますか…俺の事
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
……おう












俺は産まれた時から蔑まれて生きてきた。
親にも、同級生にも、周りの大人にも。
母さんは、俺が物心ついた時から酒ばっかり飲んでいて、父さんもあまり俺には構ってくれなかった。
そのまま月日は流れて、俺が中学生になって…
父さんは家を出ていった。
俺と母さんを残して。
それから母さんの当たりはヒートアップした。
なにか気に食わないことがあると俺を殴って、他の男と上手くいかないと暴言を吐いて。
別に悲しいとかは思わなかった。
慣れてたから。
痛みは、少しだけあったけど…今はもう感じない。
もう…、母さんと一緒に居たくない。
でも家を出ると、痛いことをされるから、俺はただただ母さんに従って生きていくだけだった。
……そんな時、母さんが家を開けて。
俺は家を出た。






蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
それで…奏さんと出会いました
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
………
奏さんは俯いたまま、動かなくなってしまった。
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
…奏、さん?
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
昴流くん…
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
わッ……!?
奏さんは、俺をぎゅっと抱きしめてきた。
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
今まで…辛かったね
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
…!
優しい…言葉……
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
ッ……ぅ…
ポロポロと、涙が止まらなくなる。
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
昴流くん……
もう、あの人の元に帰っちゃダメだ。
昴流くんが、もっと痛い目に遭う
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
でも…ッ俺の事は警察に知れ渡ってます……
母さんは、お金もかけてるみたいだし…
俺……どこに行けばいいのか分かりません…
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
俺が匿う
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
え…ッ?
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
俺が昴流くんを匿うよ
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
でもそしたら、奏さんが誘拐犯に…ッ
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
蓑股 奏<ミノマタ カナデ>
うん。でも俺は、昴流くんを助けたい
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
ッ…!
嬉しかった。
こんな人……もう絶対会えない。
気づけば、俺は口に出していた。



蓬 昴流<ヨモギ スバル>
蓬 昴流<ヨモギ スバル>
奏さん……ッ
俺を…誘拐してください……ッ!



奏さんは頷いて、俺を抱きしめてくれた。


















お知らせなんですけど、もう今年は来れないかもしれません。
なので次の更新は来年になります。
気長に待ってくれると嬉しいです。
それでは、さよなら

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