第2話

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2020/07/05 09:35 更新







ラベンダーカラーのオーガンジーのリボンはわざわざ手芸屋さんまで行ったのに、





いらなくなっちゃった。







重いくらいの気持ちがこもったチョコレートを誰にあげればいいんだろう。






窓際の一番後ろという特等席。
これ、本当にどうしようかな、なんて思いながらリボンを持ってプラプラさせてみる。







するりとリボンがほどけて感じていた重さがなくなる。







「あ、」







地面に落ちて、崩れるなんて
私の今の気持ちと一緒······なんちゃって。








「だめだよー!不法投棄!!」








私のチョコレートを拾ってくれた
サッカー部のユニフォームを着た男の子。



真冬なのに、なんで汗かいてるんだろう。








「大事なものじゃないの?これ。」




そうだよ、5分前までは。



「それあげる。部活おわりにでも食べて。
別に捨ててもいいけど」


「え?!まじ?!いいの?!」





バカでかい声で叫ぶじゃんこの人······。





「中島ぁ!何サボってんだ!」




あ、体育の先生··········そっか顧問か。




「あ、すいません!
じゃ、俺ほんとに貰っちゃうよ?ありがと!」






手を振って走っていくから
つられて私も手を振る。






まぁいいか、誰かに食べて貰えるなら
チョコレートを幸せだよね。







そういえばナカジマって、









どこかで聞いたような気がする。







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