ピピピピ…ピピピピ…
朝。目覚ましの音が鳴り響く。煩い。
目を覚ます。目を覚ましてもそこには意味が無い。
母は入院中。兄は既に亡くなっていて、父はアル中。僕は父と二人で暮らしていて、常に僕が家事をしている。
たまに父は酔い潰れた時に殴ってきたりを繰り返す。
アル中になる前父はこんな感じではなかった。
穏やかで優しい人でした。
でもお酒好きになった瞬間暴力的になってしまいました。
僕は将来弁護士になると決めている。
しかしそれはなれないと思う。何にしろこの状態で、僕も体調に余り優れない体質なのだから。
だから僕は夢を諦めた。
僕は高校生になった。
偏差値は平凡。平均ぐらいだろう。
良い生活が送れると思っていた。
しかし、ダメでした。
"家族"という原因で水を掛けられたり蹴られたり等されました。
中学には無かった事だったからどういう対処をとればいいかわかりませんでした。
皆が笑ってる。僕が面白いから。嬉しいなとばかり勘違いして受け入れてしまい、後悔ばかりしてきました。
僕は嫌がらせを受けていくうちにそれが"虐め"だと気付いたのはもう遅かった。
気づいた瞬間嗚咽と吐き気が同時にきて苦しかった。
誰かに殴られてるような気がした。
もう辛いと思った瞬間、気付いたら屋上にいた。
嗚呼、これから僕はあの世へと行くのだなと思った。
___これで救われる。
僕が亡くなったのは二〇三八年一月十三日。僕の誕生日前だった。
目を覚ますとそこは雲の上。
ここが天界か?
僕はそこら辺を探索してみる。
何かどこからか声がした。
そこに現れたのは白銀の髪をした綺麗な…おじさん…?
神ってもっとこう…なんというか…おじいちゃんって感じで大きい気がするけど…。
何言ってるんだ…!? 神様ってこんなのだっけ…。
いやいや、こんなのが神様な訳……。
癖がある神様だなぁ。別に神様だって認めてる訳じゃないけど。
神様を信じる人ってシスターとしか聞いてないが…。
なぜ僕の名前を…!? …神様だからか…?
この神様本当にやっていけてるんだろうか……。
……黄泉の国…か……。聞いたことはあるけど何かは知らなかったなぁ……。教えてくれなかったし……。
僕がそこに……?
変わることあるか普通…。
……髪の毛…変わってない。でも何か水色のメッシュ生えてる……。
服装やけに勇者っぽいなぁ……。僕には向いてなさそうだけど。
良いとも悪いとも言えない格好だ……。嬉しいけど……。
パカッ
下を見ると……地上が映っていた。
ヒュンッ
今なんか聞き捨てならない言葉が……。
ヒュゥゥゥゥゥウ
嗚呼俺また死ぬのかな……。
あの神様鬼畜すぎるでしょ……。
殺す気か?
…世界って…こんな…綺麗だったんだ……。
そう思って気が付くと意識を失っていた。
この展開また繰り返すのか……。
いやそんなこと思ってる場合じゃないか。
いやなんで黄泉の国に森があるの?
進むしかないのか……。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。