昨日、あなたの下の名前ちゃんはカート君の家に泊まりました。
あの人、何気に妹いるから俺より女の子慣れしてるし、距離近いし、あなたの下の名前ちゃんになにするか分からないし…
やっぱ最近おかしいよねー…俺…………………、、。
こんなに心配になるのはあなたの下の名前ちゃんが可愛すぎるせいだ!
あなたの下の名前ちゃんの為に買ってきたお菓子をかかえ、俺はカート君の家のインターホンを押す。
まだ寝てるのかなー
そうだ、ハッキングで鍵解除させてビックリさせちゃおう。
あなたの下の名前ちゃんと、カートが狭いシングルベッドで寝ていた。
2人の足は絡み合い、あなたの下の名前ちゃんはカートの胸の中へすっぽりと抱きつき、安心しきった顔ですやすやと寝息を立てている。
せっかく買ってきたお菓子を床に落としてしまった。
私とカートはマックスに正座させられた。
マックスは、顔も合わせずに玄関から出ていった。
…冷静になって考えてみると、あなたの下の名前ちゃんと俺の関係はただの任務という、いつ途切れるか分からない細い糸に繋がれたものにしかすぎない。
任務が終われば、あなたの下の名前ちゃんは売り飛ばされるし、俺たちは何事もなかったかのように生活し続けられるだろう。
この前は出来もしない、社長を敵に回すような世迷言を吐いてしまった。
これらは全部、一時の血の迷いにすぎない。
全部頭では分かってることなのに。くだらない事で頭の中がいっぱいになっている。
こんなの俺らしくない。
こんなの、俺じゃない













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!