第34話

【ジュンside】#2
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2024/04/18 13:27 更新
ジョシュア
どういうことなのかは
だいたい分かったけどさ。
僕らの話はこれでおしまいでいいの?
皆の視線がジョシュアに注がれる。
ジョシュア
だって4ヶ月もの間2人も欠けるんだよ?
その間の戦略とか方針とか
もっとちゃんと話し合わなくていいの?
全員揃ってないけど、
ある程度話を固めておいた方が良くない?
ジョシュアは心なしか焦っているように見えて、
この大事な時に個人的な感情を優先しようと
してしまったことを少し恥じた。


けれど、
スンチョル
気持ちは分かるけど、それは会社も交えて
ちゃんと全員で話した方がいいよ。
今回のことで明日からは今より仕事が
忙しくなるだろうから
個人的な用事を済ますなら今日の方がいい
スンチョルの言葉に皆が頷く。

ジョシュアも内心どう思ったかは
分からないけれど、「そういうことなら…」
と頷いた。







ジョンハン
だめだ、全然出ないや…
レイにかけてみるか
ジョンハンが何度かけても
あなたには繋がらないらしい。

僕らのことはもう、彼女の耳に
入っているんだろうか…?
ジョンハン
あ、レイ?良かった繋がって
ジュンとミョンホのこと聞いた?
あ、そう。で、突然で悪いんだけど
あなたどこにいるか知らない…?
皆、黙ってジョンハンの声に耳を傾けている。
ジョンハン
え、そこにいるの?
なんだ、じゃあ代わってよ
あなたがそこにいると聞いて
僕の心臓がドクンと波打つ。


皆も目を見開いて顔を見合わせる。
ジョンハン
あなた!
良かった、レイと一緒だったんだ
もう、さっきから電話してるのに
全然出てくれないから…

そう、急用だよ。今家でしょ?
そこにいてくれる?
あと、レイにもう1回代わって
あなたの困惑した声が
スマホから漏れ聞こえてくる。

無理もない。

突然急用だからそこにいろとだけ伝えれば
何のことやらわかるはずもないんだから。
ジョンハン
あー、ごめん…
あのさ、もう知ってると思うけど
ジュンとミョンホのこと…うん
それでさ、期限付きだし帰国そのものは
問題ないんだけど、ジュンが塞ぎ込んでて
ジュン
ちょっと、ヒョン!
小声でジョンハンの話を遮ろうとしたけれど
制されてしまう。


別に塞ぎ込んでなんかいないのに。
なんでそんな言い方…。
ジョンハン
とにかくさ、今家でしょ?
そこにいてよ、すぐ行くから…

いいから頼むよ。あとレイに代わって
ジョンハンはすぐ行くと行ったけれど、
誰が行くのか伝えなかった。
ジョンハン
レイ?これからジュンをそっちに
行かせたいんだけど…そう、1人で。
それでさ、悪いんだけど
2人にしてやりたいんだよ。
あなたには誰が行くかは伝えてない。
だからレイ、これからこっち来られる?
俺らは宿舎にいるよ。
今?クプスとシュアとスニョンと
ミョンホ、ミンギュだよ。
急がなくていいから…
待ってる。気をつけておいで







ジュン
ねぇヒョン、僕別に塞ぎ込んでなんか…
電話を切ったジョンハンに苦言を言うと
ジョンハンは飄々とした顔で言った。
ジョンハン
まぁ、そう言っておけば心配して
時間作ってくれるだろうと思ってね。
とにかくこれで約束取り付けたし
行ってきなよ。こっちにもレイが来るし。

ミョンホは?
済ませておきたい用事はないの?
ミョンホ
んー、僕は特にないよ
せっかくレイが来るなら
僕もここに残ろうかな





僕が承諾する間もなく
お膳立てが出来上がってしまった。



こうなったら乗りかかった船だ。


結果はどうあれ、せっかくだから
僕の気持ちを伝えるだけ伝えて来よう。
ジュン
分かったよ、行ってくる
ありがとうみんな…
騒がせちゃってごめんね
ホシ
気にするなよ、こうなって一番大変なのは
お前とミョンホなんだし
思うようにしたらいいよ。
お前が悪いようにはしないことくらい
分かってるし、信じてるよ

すっかり全てを悟ったスニョンの
温かい一言に背中を押されて、僕は立ち上がった。


それにつられるように皆もなんとなく
立ち上がったり、雑談を始めたりする。


その空気に乗じて宿舎を出ようとすると、



「ジュナ」と後ろから声をかけられる。



振り返ると後を追ってきていたのは
ジョシュアだった。

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