事件編
シェードスパロウ事務所
静かな事務所に一つの声が響く
僕が窓を開けると訪問者は元気良く飛び入って来た
さて、今日はどんな用件か
竜也がチップを確認している間も零斗は相も変わらず機嫌の悪そうな声と冷たい目をミスに向けている
僕達にも、依頼人にも、他の猫にだってそんなことしない
ミスとテリーにだけ向けている
どうしてそんなことをするのか
そんなくだらないこと考えてたら近くにミスが来ていた
頭を撫でると目を細めて喜んでる
こんなに可愛いのに何で零斗はあんな対応するのか
理解出来る気がしない
劇団〈サンライズ〉
凄い広い場所だな
こんなに大きな劇団の人気女優が原因不明の怪我を負ったならそりゃあネストにも依頼するか
竜也が依頼人にワトスンノートを見せる
僕もワトスンノートを取り出して依頼人に見せる
するとどこからか、笑い声が聞こえる
…よくとおる声だな
零斗が見え透いた嘘と御託を並べる
”本物“に勝てるに訳無いのに
…いや、勝てるのかもしれない
だってそれが、それこそが零斗の才能なんだから
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。