第1部『ハリーポッターと賢者の石』
第1章「地下牢の小さな住人」
第13話「ダンブルドアの訪問」(回想)
アルバス・ダンブルドアが
突然スネイプの部屋に現れたのは雨の日の午後だった。
古びた傘を畳みながら
と笑う。
スネイプが椅子から立ち上がる。
ダンブルドアが静かに微笑みながら言った。
セシリーはダンブルドアの膝の上で遊んでいた。
古くて重厚な杖に触れようとする手を
止められずにいる。
ダンブルドアが言った。
スネイプが無言で睨みつけた。
ダンブルドアがセシリーの髪を撫でながら笑った。
その瞬間、スネイプの顔に明らかな苛立ちが走った。
ダンブルドアが立ち上がりながら言う。
その言葉を残して去っていく
校長の背中を見送りながら
スネイプは小さく息を吐いた。
否定したいのに
完全に否定できない自分が腹立たしかった。
それでもダンブルドアの言葉は
不思議と心に残る棘のようなものになっていった。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!