第7話

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2019/06/01 13:02 更新
ヘジュン
ヘジュン
バンタンかぁ。
なむ
なむ
驚いた?
ヘジュン
ヘジュン
まあね。
バンタンソニョンダン。略してバンタン。

バンタン、防弾少年団、BTS。

たくさんの名前をもつ世紀の大犯罪者。

これまでにたくさん、世界を震わす事件を起こしてきた。

ただそれは、普通の犯罪とは違った。

人を殺したり、監禁したり、金を騙し取ったり……。

TVで報道される内容は残酷なものばかりだった。

だけど実はそんなに残酷ではなかった。

人を殺す=今までたくさんの人を殺してきた犯罪者を殺す。

監禁する=親にたくさん虐待をされていた子供たちを監禁する。

金を騙し取る=詐欺などで金を取った犯罪者の金を取り戻す。

どれも良いことばかりだ。
ゆんぎ
ゆんぎ
さすがに拠点バレるとは思わんかった。
そっちん
そっちん
それな。
ほび
ほび
こんなところに入れられるともね。
なむ
なむ
うん………。
そっちん
そっちん
監禁した子供たちも返したのになぁ。
なむ
なむ
まあ、返すところが施設なら頭イカれてるっても思われるか。
ヘジュン
ヘジュン
かっこいいと思った。
ゆんぎ
ゆんぎ
え?
ヘジュン
ヘジュン
私ね、バンタンに憧れて殺し屋になったんだ。
最初は罪深い人を殺してたはずなのに。
どこかで道を間違えちゃったんだね。
人を殺すのが楽しくて、罪のない人も殺してた。
ほび
ほび
でもさぁ、そのおかげで僕らに出会えたんでしょ?
だったら全然間違ってないよ。
そっちん
そっちん
道を間違ったって言う人いるじゃん。
ヘジュン
ヘジュン
うん。
そっちん
そっちん
僕は間違ってないと思うんだよね。
そっちん
そっちん
だってその道を選んでなかったら、辛い経験なんて出来なかったじゃん。
辛い経験をしなかったら、あとの人生が楽に感じることないよ。
辛い経験こそ良い経験だと思うんだけどな……。
ヘジュン
ヘジュン
そっか。
本当にすごい人たちだ。

この人たちだから憧れたんだ。



親に虐待をされて育った5年間。

親に捨てられて彷徨っていたとき、

殺し屋の人に拾ってもらった5歳の夏。

殺し屋の仕事を近くで見ていた2年間。

TVで放送されていた「バンタン」に憧れた日。

「私も」と言って、初めて銃を打った7歳の冬。

銃を貸してくれた人は、「才能がある」と頭を撫でてくれた。

演技の練習、銃やナイフの練習。

必死で殺し屋を目指した1年間。

本格的に殺し屋を始めた8歳。

子供だからって簡単に騙される大人を見て、楽しいと思った11歳。

殺し屋がバレた16歳。

憧れの人と出会えた昨日。
ヘジュン
ヘジュン
間違えてなかったんだ。
なむ
なむ
そうだよ。
ゆんぎ
ゆんぎ
てかさ……………。




















『この世に間違えた道なんてねーよ。』


やっぱりかっこいい。











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