廊下からろふまおの声が聞こえ、
すぐさま甲斐田さんの守護霊から距離をとり
廊下へと走って出る。
焦ってバンっと勢いよくドアが開いてしまい、
近くに居た剣持さんは目を見開いていた。
甲斐田さん、救世主…!?
甲斐田さんの一言に一気に真顔に戻る守護霊。
甲斐田さんには弱いのか…
というか、加賀美さんの守護霊が
ずっと周りを飛び回っていて邪魔……。
ウロチョロしないでと言いたくても、
顔が加賀美さんなので言おうに言えない。
随分機嫌がいいな…。
それに比べて、甲斐田さんの守護霊は
変わらず私のことを睨んでいる。
………そんなに嫌い?(
ずっとニコニコしていて、
加賀美さんとは違ってなんだか掴めない。
浮かんでいる輪っかは浮かんでいて
クルクルと回っている。
……周りをウロチョロするものだから
害はなくても気が散る(
軍服を着ているこの霊は軍師霊というのか。
確かに、見るからに軍師のようだ。
剣持さんのところに行きたがっているが…
何かあるのだろうか?
こちらもニコニコとしていて掴めない。
それは不破くんと同じようで、
ぽや〜っとしているのも似ている。
手に持っているのは扇子だろうか、
踊貴士とは…昔の男性の踊り子かな…?
出来る限り警戒心を解けるように、
甲斐田さんと拔鬼から距離を取り
害を与えないと分かるように手を挙げる。
敵意のないことが分かるように、
拔鬼のことは直視せず
出来る限り優しい目付きを心がけた。
拔鬼さんがなにか言いかけていたような…
丁度守護天使と被ってしまって、
よく聞き取ることが出来なかった。
先程からずっと周りを浮遊していた守護天使に
私行かなくていいと返事をする。
多分、主人と言うのは
加賀美さんのことだろう。
すると、守護天使は
見るからにつまらないと言いたげた顔をした。
この霊たち、実態無いのになんで押されるの!?
だから、嫌うんだよ。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!