私が起きた後、お兄さんは忙しそうにしてた。
桜(忙しいのかな?お仕事入っちゃったのかな?じゃあそろそろ出た方がいいかな?でも……帰りたくないな…)
でも、ずっと迷惑かけるわけにもいかないから。
〈ガチャッ〉
お兄さんはきっと優しいから私のこと止めると思う。
だから、バレないように家を出た。
これでもう……死ねる。
桜「いたっ」
???「おう、ごめんな。前みてなくてぶつかっちまった。……ん?お前……おーい、健斗ー?」
健斗「お、暁人来たのか。わ?おい桜、何してんだ?」
桜「あ、え、えと、」
暁人「まぁ、家から出て行こうとしたんじゃねぇか?」
健斗「な、なんで、、ここ居心地悪かった?ごめんね、」
桜「あ、ちが、ちがう、から」
健斗「じゃあなんで……」
桜「……ここにいたら、甘えちゃうから。迷惑かけちゃうから。お兄さんは優しすぎるんだもん。だから……」
「出て行こうとしたの。」
健斗「ごめんねぇ。気づいてあげられなくて。」
桜「え?」
健斗「ねぇ君、よかったらさ、僕と家に住まない?」
桜「いや、でも、置いてもらうわけには……」
健斗「じゃあさ、僕の家で家事やってくれない?僕、仕事があるから家事やるの難しくて。」
桜「そ、それなら……」
暁人「……」
最初は、家事やるしまぁいいかって思ってたけど…
お兄さんだって家事を手伝ってくれるし、私の家事少ない……
ほんとに、迷惑になってないかなぁ、
それから、7年たった。
お兄さんと暁人さんは22歳になり、私は18歳になった。
お兄さんと暮らす日々は楽しかった。
今までにないくらい。
そういえばお兄さんに聞いた話だと、お父さんは逮捕されたらしい。
ママは………
死んじゃったんだって。
なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんでなんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんでなんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんでなんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで
そのことを知った日、私は、泣いて泣いて泣いた。
その日は、こんな夢を見た。
父「桜!もうハイハイもできるのか!うちの子は天才だな!!」
母「ほんとにね。あなたに似たのかしら。」
父「嬉しいことを言ってくれるなー!」
幸せだった日。
父「桜〜!幼稚園卒園おめでと〜!泣泣」
母「あなたったら、泣きすぎよ」
父「だってよ〜!!」
桜「えへへへへ」
なんで、こうなったんだろう。
桜「パパ!あのね、学校でね、」
父「うるさい!話しかけんな!!」
母「あなたっ!やめてっ!」
父「うるせぇ!」
母「キャっ!」
桜「……パ…パ?」
なんで?なんでこうなったの?
もし私が生まれてこなければ、
ママは死ななかったのかも
お父さんは優しかったのかも
私さえ‥…いなければ
そんなとき、支えてくれたのはお兄さんだった。
いつも、「うんうん。それで?」
と話を聞いてくれた。
そんなお兄さんが大好きだった。
慰めてくれるわけじゃない。
ただそばにいて、話を聞いて、一緒に考えてくれる。
そんなお兄さんが大好きだった。
なのに、なんで、なんでなんで?












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。