きちんと見えた .
ほんの数秒、0.1秒以下の瞬間、
" 湊くん " が朱雀の姿になっていたのを
この目でしかととらえた .
私と師匠しか気づいていない、
でもたしかに、朱雀の使う魔法、
炎をまとった風魔法を感じた .
私も自分で驚いた .
自分がこんなにも声を荒らげるだなんて
思いもしなかった .
師匠は驚いたあと、いつもの冷静な顔に
戻り私に質問を投げてきた 、
生きる屍 、
四神はほぼ不老不死、何年生きようと
共に生きた者たちは先にいなくなる .
師匠からは聞いた事はないけど、
師匠はたまに寂しそうな顔をしていた .
生きていても死ねないのなら屍
同然と言える .
そんなところに、まだ子供の湊くんを
行かせられるわけがない .
今は師弟関係なんて言えない 、
私は今、青龍に対して魔導師として
頼み込んでいる .
師匠は諦めたように言った 、
でも、優しい顔をしていた .












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!