王子)「…わかった、ありがとう勇者ちゃん」
待ってろよ、魔王
王子)「ッ…単刀直入に言います。勇者ちゃんを僕にください」
…結婚の挨拶か?
ま、さとちゃんはいいよって言うんだろうな
…はは
王子)「10年前、勇者ちゃんは俺のことを助けてくれた」
「今度は俺が、勇者ちゃんを支えたいと思ったんだ」
王子)「…えっ?」
私のことを抱き寄せて言った
王子)「なっ…!僕は困らせてなんか_!」
ずるい
なんでこんなに自信満々なの
ほんとにこの人は魔王だ
王子)「…ッッッ」
「じゃあ、友達、は?」
王子)「…じゃあ、友達としてよろしくお願いします」
「ごめんね…」
そう言って王子は帰っていった
私、ちゃんと愛されてたみたい
良かった、あの人以外からはもう愛されないかと思っちゃった
私、愛された。変われたんだ












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!