奏に何があったのか知りたかったけど…

やっぱりそう簡単には話してくれなかった。

だから、思い切ってセカイのことを聞いてみたんだ。

冬弥くんもセカイの持ち主だって知ってるのかな？

まだ知らないんだ………

あ、なら、セカイに行って2人を会わせれば、

何か親近感が湧いて色々話してくれるかも？

シャララ……

彰人side

冬弥は、伝説を超えたかったんじゃないのか？

あの父親に色々言われたのは分かるけど…

…でも、いつもの冬弥だったら

もっと立ち向かってたんじゃないか？

…冬弥が想いを無くしかけているのは

他にも理由がある？

…俺、なんかしたっけ。

相棒失格じゃねぇか…………

あいつが辛い時に寄り添えなきゃ、相棒の意味がねぇだろ。

……聞いてみなきゃわかんねぇな。

絵名から、ラインがきていた。

あのセカイ………

あそこには、俺も絵名も知らない

2人の想いが詰まってる。

日が昇る…ね。

救われるのを…待ってるんだろうなぁ。

俺が、俺たちが救わねぇと

2人が壊れる気がする。

手遅れになる前に、絶対助けよう。

コンコンコン。

ん？

なんか焦ってるような声だな。

…今、明らかに冬弥の雰囲気が変わった。

なんか、身構えてる？

…おかしい。

冬弥にしては、間が長すぎた。

やっぱり、他になにか理由があるんだ。

冬弥の雰囲気が、なんかやべぇ。

一気に変わった。

宵崎さんと面識はなくても、セカイ自体は知ってるのか。

まだ、あそこで会ってないだけ…

シャララ…

どうすりゃいいんだ…

あー、確かにそうすりゃ色々わかるか。