リビングでは、それぞれが思い思いに時間を潰していた。
青組は外出中。
シャークんとBroooockはテレビの前を陣取り、
コントローラー両手にゲームへ没頭している。
キッチンからは、きりやんとカノンが晩飯の準備をする音と、楽しげな会話が聞こえてきた。
その中心を避けるように、
ルトは床にごろりと寝転がる。
天井を眺めたまま欠伸をした、そのときだった。
───ブォォン
掃除機の低い音が近づいてくる。
そして、その音はルトの真横でぴたりと止まった。
見下ろしていたのは、ルーザだった。
感情の起伏を感じさせない、いつもの平坦な声。
ルトはそう言いながらも動かず、
むしろそのまま目を閉じる。
数秒後、再び掃除機の音が鳴った。
腹のあたりを吸い込まれそうになり、
ルトは飛び起きる。
観念したようにソファへ移動すると、
ルトはしわくちゃになった服を伸ばしながら、
ひどく悲しそうな顔をした。
ルーザは一つため息をつき、
何事もなかったかのように掃除を再開する。
だが、数歩進んだところで、
また掃除機が何かにぶつかった。
顔を上げると、そこに立っていたのはスマイルだった。
少しだけ間を置いてそれだけ答え、
スマイルは静かにソファへ移る。
ルーザはまた何事もなかったかのように動き続け、
スマイルも静かに座っていた。
隣で見ていたレイが、少し考えるように首を傾げた。
ルトは小さく笑いながらも、視線は二人から離さない。
レイはそう答えながら、
どこか困ったような表情を浮かべる。
レイが項垂れると同時に、
玄関から「ただいまー」と聞こえてくる。
ガサガサとビニール袋が揺れる音が遠くに響いていた。
そう言いながら2枚の紙切れをヒラヒラと掲げる。
ルトとレイは思わず顔を見合せた。
きんときの言葉を聞いたルトの行動は早かった。
一直線に特定の2人の元へ行き───
2人の手を無理やり挙げた。
ルーザの低い声とスマイルの間の抜けた顔に
視線が集まる。
ルトは親指で二人を指しながら、
あっけらかんと答えた。
ルトは「察しろ」と言わんばかりにウインクをする。
スマイルは、静かに言った。
チケットを1枚手に取り、穏やかに続ける。
ルーザは肩を落として明らさまに嫌な顔をした。
ルトはルーザの肩に腕を回し、豪快に笑う。
強引に説得し続けるルト。
ルーザは助けを求めようとカノンの方を見るが、
カノンは目を逸らして晩飯の準備に戻る。
そんな彼女らに痺れを切らしたのか、
ルーザはため息をついてブツブツ応えた。
その言葉にルトとレイはまた顔を見合わせる。
こうして、
“善意という名の余計なお世話”によって、
スマイルとルーザの遊園地行きは決定した。
あけおめ。
wt来週で10周年でやばい。
ウッフ〜〜ン❤️
ド新規が古参面して涙💧しちゃうわよォ〜ん❓















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。