第9話

夜明け
6
2024/10/27 10:53 更新
目覚めたあとの経過は順調ですぐに退院できた
退院下あとすぐに行った
お父さんに会いに行くために
つくととても広い大きい家だった
家につくと中から賑やかな声が聞こえた
好奇心で思わず窓を覗いてしまった
僕はそれを見て持っていたスマホを落としてしまった
そこには
僕が望んでも手に入らなかった”幸せな空間理想の家族”が広がってた
スマホを落としてしまった時の音で家の中から誰かが出てきた
黒髪ロングのおしとやかそうな優しい人だった

「すみませんどなたですか?」
「あの此処に藍さん居ますか?」
「今呼んできますね」

お願いをしたらすぐに呼びに行ってくれた
何十年ぶりに自分の父親に会うのでとても緊張した
久し振りに会ったお父さんからの第一声は

「すみませんどなたですか?」

だった
思わず

「えっ・・・」

と言ってしまった
まあでも心の何処かでそうなることが分かっていたような気がした

「藍さんいや・・・お父さん」
「・・・もしかして」
「実の息子を忘れるなんてひどいんじゃない?」

その言葉を聞いてお父さんは顔を真っ青を通り越して真っ白になっていた
まあそうだよね
玄関先で話してるから今の奥さんに丸聞こえか

「今更なんの用だ!!」
「これを渡しにきたきただけだよ」

僕は静かに持っていた紙袋を渡した
困惑した表情でそれを受け取った

「僕はこれを渡しに来ただけだよ」

僕は用事が終わったのでとっと帰ろうとした
でもいちばん大事なことをいい忘れていたのでぼくは立ち止まって振り返って言った

「母さんは死んだからもう慰謝料踏み倒さなくていいよ会っでも養育費くらいは払ってよね」

お父さんは何かを言っていたような気がしたが
僕は聞こえなふりをして立ち去った
完全にお父さんの姿見えなくなった途端に安心してしまった
緊張の糸が切れたのか涙がわんわん溢れてしまった
涙をゴシゴシ拭いて立ち上がった
自分の家に帰ろうと足を踏み出した
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あいつを捨ててはや数十年がたった
新しい彼女ができた
資産家の娘でとても金を持っていた
しかもそのコネのお陰でとても裕福な暮らしをさせてもらってる
そんな平穏な暮らしをしていたある日のこと
一つのチャイムで俺の平穏が崩された
あいつの息子がやってきたのだ
前髪はボサボサで身振りも汚かった
そして紙袋を渡した
家の中に戻った

「あの子あなたの知り合い?」
「親戚の子供だよ」

そう言って誤魔化した
中を見ると一通の手紙と小さな箱が入っていた

『望月 藍様

 拝啓
 春の気配もようやく整い 心浮き立つ今日この頃 お変わりなくご活躍のこととお喜び申しし上げます 
 あなたにどうしても伝いたいことがありましたのでこの手紙を書くことにしました
 直球にも仕上げますと私の母つまりあなたの前妻は私が小学校3年生の頃に亡くなりました
 母は最後まであなたの事を待っていました
 家から出ていったあの日から
 ずっとやり直したかったようです
 あなたが持病持ちの僕をそんな僕を生んだ母を嫌っているのは重々承知です
 でも
 忘れないでください
 正直あなたを許せません
 けれど
 母はあなたを許したかったようです
 明日の3月10日母の命日です
 せめて一度だけでいいので母の墓参りに行って線香を上げてもらえませんか
 いきなりの手紙失礼しました
 ご自愛のほどお祈りいたしております』

箱を開けると線香とライターとあいつが好きだなお菓子があった

「あなた中身何だったの?」
「ただのお菓子だ」
「へえいきなりどうしたのかしら」
「さあ?」

そのまま手紙を丸めてゴミ箱に捨てた

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