それは、とあるBBQでのこと。
桐山:えー、小瀧さん、遅刻しました。ね、濵田さん。
濵田:いや、ほんま。ふはははは!
小瀧:いえーい!
楽しみで楽しみで、昨日だってお酒は飲まずに早く寝た。せめてものオシャレをしていきたかったから、いつもより早くアラームもかけた。なのに……
小瀧:………最悪、
アラームをかけていた1時間後に起きてすぐ、体のダルさに気づいた。早く準備しないといけないって分かってたのに、
こんな日に体調不良になって悔しくてちょっと泣いた。それから、重い体を頑張って動かして体調不良が絶対にバレない服を着て。その結果、遅刻になってもうたけど、照史と濵ちゃんは優しいから許してくれた。でも、大橋とかどうしよう……無駄に勘いいからな……
―――横山くんを迎えに
藤原:横山くんの服装当てへん?
小瀧:おおー!ええなー!
無駄に勘のいい大橋と丈くんの目をかいくぐりながら、何とか横山くんを載せる場所へついた。
藤原:ベンティ!ベンティ横山!ベンティ横山!
桐山:あははははっ!お前っ、悪いわ!
横山:なにー?めっちゃ盛り上がってるやんwww
小瀧:おはようございまーす!
横山:おん、おはよう。みんななんかテンション高いな〜
それから、無事誰にも気づかれることなくパーキングエリアに到着した。でも、
小瀧:………はぁ、はぁ、しんど、
俺の体はとっくに限界を迎えていた。その時―――
横山:小瀧、大丈夫か?
小瀧:え………?なにが、
横山:今、俺しかおらんから。強がらんくてええよ。
小瀧:っ、よこやま、くっ、
横山:ん、大丈夫。体調悪かったんやな。熱は?あるか?
小瀧:熱は、なくてっ、でも、………(泣くな、泣くな、これ以上)
横山くんに迷惑は………
横山:小瀧、我慢せんでええで。しんどいねんからしゃあないよ。大丈夫、俺に甘えとき。
小瀧:!うぅ、横山くんっ、グスッ、ひっ、
横山:しんどかったな。俺、小島に席変わってもらうから後ちょっと頑張れるか?
小瀧:コクッ グスッ、よこやまくっ、てっ、グスッ、にぎってくださ―――
ギュッ
横山:大丈夫やからな。小瀧はよぉ頑張ってるよ。偉い、偉い。ナデナデ
小瀧:ふぇっ、グスッ、
この時俺は、横山くんのことが大好きで一生尊敬する先輩になりました。
END












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。