第20話

16.
356
2026/06/08 09:45 更新
グラウンド
あなた
そろそろ任務なので、私いきますね。
昼休み終了5分前、私は授業をサボるため、任務に行く。
禪院真希
おう!
パンダ
気をつけろよー
狗巻棘
明太子!
先輩方との話を切り上げ、車に乗り込んだ。
あなた
では、今日はよろしくお願いします。
補助監督
はい。
今日は高専からさほど離れていない場所での任務だ。
近くに豆大福が名物のお店があるらしい。
あなた
(楽しみ…)
数分後
補助監督
つきました。
あなた
ありがとうございます。
車から降りる。
気配からして、一番強いのが特級みたいだ。
任務場所は古びたアパート。
あなた
(うーん、一番端っこの部屋かな?)
あなた
(そこにいきつつ、他の呪霊も祓っとくか。)
あなた
(だとそれば、最短で5分34.9秒、最長で6分4.7秒かなぁ…)
カツカツとコンクリートの床に靴底があたる音が響き渡る。
あなた
(もうちょっと時間かかってもいいんだけど。)
あなた
(まあ、豆大福のために早く終わらせるか。)
呪霊はわざわざ一部屋一匹いるみたいだ。
あなた
(呪霊アパートかよ…)
バンッと最初の部屋のドアを開ける。
三級だし、小さかったので、足で踏み潰す。
二つ目の部屋には、二級程度のヒョロヒョロした細長い呪霊がいた。
あなた
(うわ、190cmピッタリの呪霊初めてみた。)
と、考えながら手でボキッと折る。
三つ目の部屋には羽虫みたいな四級以下の呪霊がたくさんいた。
あなた
(ブンブンうるさい。)
呪力を広範囲にぶつけて一掃する。
一階が終わったので、二階へ向かう。
四つめの部屋には首を吊られた呪霊がいた。
呪霊よりも怨霊に近い感じだった。
あなた
(どうして怨霊になったんだろ?)
不思議に思いながら、核とみられる縄を呪具で切ると、呪霊はほっとしたように笑って消えていった。
呪霊
助ケてくレテ、ぁりガトオ。
縄を見ると、強い呪いがこもっていた。
あなた
あなた
(なるほど。殺されたのか…)
あなた
(…成仏してください。)
ふと、その呪霊が哀れに思えて、手を合わせた。
あなた
(次行くか。)
五つめの部屋に行く。
呪霊
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こいつは普通の一級呪霊だった。
さっさと祓って、特級のいる最後の部屋に向かう。
呪霊
アあああアアアアアアそっそボオ?
あなた
やだ。
爆散させた呪力を空間転移で呪霊の頭に当てる。

一瞬にして呪霊が塵になって消えていった。
あなた
(任務終了。かかった時間は…5分56.9秒か。)
あなた
(豆大福買いにいこっと!)
豆大福を買い、上機嫌で渋谷の街を歩く。
あなた
(補助監督に帰りは来なくていいって
言っといてよかった。)
渋谷のネオンの光が私を照らす。

たくさんの人が入り混じる交差点で、ふと足を止めて、上を見上げた。

街の光に負けて、星の見えない夜空に、高いビルが伸びていく。
周りを見回すと、家路を急ぐ人、それを迎えにきた人、家族と一緒に帰る人、家族に見送られ、これから出勤する人がいて、
私も師匠センセイや先輩方に会いたくなった。
あなた
(帰ろ…)
私も、高専への帰り道を急いだ。
気がつけば、私の顔には、薄い微笑みが浮かんでいた。
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にゃんまろ。
にゃんまろ。
あなたちゃん、明るくなりましたねぇ…

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