第16話

5日目①
215
2025/12/24 08:00 更新
【るぅとSIDE】


ro
…は?
ro
ジェルくんが、妨害?
st
嗚呼
st
すまん、だから昨日カラダ見つけたのに、入れられてない
st
ジェルに取られて逃げられた
ak
なッ…だって…!!
ak
俺と一緒にいた時は…ちゃんと棺桶に入れてくれてたし!
ro
そうですよ!
ro
頑張ろう、ってジェルくんと話したじゃないですか!
mz
この短期間で何かが起こった…?
pr
けどさ、こんな短期間で何か起こる?
mz
それもそうだよなぁ…
ro
そのジェルくんが偽物だった、って説は?
st
ない。だって着信拒否されてるから
ak
え?
st
朝電話したんよ。問い詰めるためにな
st
でも、掛ける前に切れたよ
pr
じゃあ…昨日の人みたいに、誰かに取り憑かれてるとか?
st
俺はその線が1番濃厚だと思ってる
ak
新しい人物…呪いに関わってる人ですよね?
mz
赤い人の親とか?
ro
うわ、有り得るかも
st
でも、会話できる状態だったんだよなぁ…
st
本人も操られてない、って言ってたし
ak
口では何とでも言えますよ?
st
だよなぁ…
ro
理由は?
ro
理由は何か言ってましたか?
st
理由?いや…特に。濁されたな
ro
じゃあやっぱ…操られてる、か
ak
誰に…?



皆黙りこくってしまう。




しょうがない、だって心当たりのある人物が居ないんだから。



かと言って、ジェルくんが自ら妨害しに行くとは考えにくい。



いや…考えたくない。




st
…不味い、完璧に行き詰まった



さとみくんが頭を抱える。



ro
ジェルくんは…僕らの事、殺すつもりでした?
st
…いや。カラダ探しの妨害だけっぽかった
mz
それおかしくないですか?
mz
だって、操られて俺らの邪魔したいんだったら、殺してでも止める気が…
mz
ほら、その…莉犬くんの時?みたいに
ro
確かに!
ro
だったら…じゃあ、



じゃあ、ジェルくんは本心でそんな事をしたの?



ッいや、絶対何か理由があるはず…!



僕が知ってるジェルくんは…理由もなくそんな事するような人じゃない。



st
___取り敢えず
st
取り敢えず、夜の間は赤い人だけじゃなく、ジェルにも気を付けろ
st
特に、カラダを持ってる時はな




さとみくんがそう締め括って、今日の集まりはお開きとなった。



















【ジェルSIDE】




カーテンを閉め切ったままで、どれくらい時間が経ったのか分からない。



制服のままベッドの端に座って、俺はぼんやりと床を見ていた。



喉が、酷く乾いていた。









静けさの中で、ふいに空気が変わった。



誰かが来た。



音もなく、でも確かに。



顔を上げる前から分かってしまう。



この感覚は、知ってる。




je
…ころん

cl





彼は俯いていて、表情は確認できない。






je
知っとる…カラダ探し、やろ?



彼は小さく頷いた後、声を絞り出す様に言った。



cl
僕のカラダ、探して欲しい…




ころんはそう言ってから、何も言わなくなった。



je
なぁ…ころちゃん
je
俺さ、どうしたらええと思う?



思いを吐き出す様に、そう問う。



je
妨害するべきじゃないって、分かっとる
je
でもさ、止めんと…



そこで、言葉を切った。



言ってはいけない気がした。



言ってしまったら、この現実を認めてしまう気がした。




cl
ジェルくんが、つらいなら…



ころんが口を開く。



驚いて視線を上げると、彼は相変わらず俯いていた。



でも、指先が強く握りしめられているのが見える。



cl
無理、しなくていい

je
…ッ!!



思わず立ち上がる。



だが、瞬きした次の瞬間、気配が消えた。



まるで最初から誰もいなかったみたいに。










また、静寂だけが残った。



俺は制服の袖をぎゅっと掴む。



部屋は外より暖かいはずなのに、空気は酷く冷たかった。






プリ小説オーディオドラマ