第4話

第五人格『愉快な仲間たち(脳死)』
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2023/01/22 13:38
【 注意事項 】

・元ネタ ⇒ 第五人格
・第五人格を知らない人でも解説するので((
・⚠︎キャラ崩壊の恐れあり
・⚠︎解釈不一致の恐れあり
・⚠︎口調、性格迷子
・少しBL要素あり(少し納配要素含み)
・実験ファイル3-?のネタバレを含みます
・アニーちゃんがキャラ崩壊しまくってる
・コメディ含んでます。ホラゲーとは。
アニー・レスター
…………っ、
白いテーブルクロスに青い瞳を向けて俯く。

肌に一筋汗が…いやもう一筋どころじゃない、汗でダラダラになって青ざめている。
ロシアの民族衣装のような花の刺繍が施された服をまとった、

頭に被り物をした金髪三つ編みの少女の名前はアニー・レスター、私だ。
この荘園では、私は玩具職人という肩書きを持っている。
荘園では、皆色々な願望や欲望を抱えた者たちが集まる館であって、

荘園では恐ろしい狩人ハンターから私たち逃亡者サバイバーが逃げるゲーム鬼ごっこを行なっている。
ゲームに勝つとそれぞれの願いが叶えられるらしくて、

私もそのうちの一人といっても過言ではない。
ただハンターは人間とは思えないような身長や見た目をしていて、

逃げようにも足がすくんでその場に立ち尽くすのみばかり。
そんなゲームはもちろん恐ろしいのだが…
アニー・レスター
( ど、どうしよう…… )
今、そんなゲームにもの恐ろしいと並ぶような恐怖に直面している。
それが……
ガンジ・グプタ
…………。
ビクター・グランツ
…………。
イソップ ・カール
…………。
アニー・レスター
( み、みみみみ皆んな死ぬほど喋らない…… )
荘園で行うゲームは、一ゲームでサバイバー4人にハンター1体で対戦する。
その今回の試合のメンバーが、どうにも皆んな寡黙な人たちで……

し、しかも私以外皆んな男の人とか正気ですか???????????(
アニー・レスター
( き、気まずい…気まずすぎる…… )
ハンター早く準備完了してくれないかな、
もう待ち時間で軽く脱落できそう。
しかもよりによってこのメンバー……

他の人ならまだ寡黙でも良かった、でもこのメンバーは……う"あ…………⤴︎
実を言うと以前に争った仲で……

いや、争ったと言うか、実験で色々揉めてしまって……
以前にこの四人で謎の館に連れてこられて、

いわゆる人間性を観察する実験を私に施したようだ。
その時に一部の男性が他の人を殺そうとしたり、

それを止めた人が逆に返り討ちに遭っていたしなんなら私も殺されかけた()
その人たちが今この一か所に集められてるんですよ????????

運営は一体何を考えてるんですか?アタアカですかね?
アニー・レスター
( もうこんなのサバイバーで協力するどころか内乱起きますって…… )
目の前で急に仲間割れが起きたらハンターも困惑するだろうな。うん。
アニー・レスター
( でも何も話さないのもあれだし…… )
こ、声を掛けてみよう…うん……

触れてはいけないと思うけどここは敢えて気にしないフリで……
私は唾を飲んで、覚悟を決めて隣に座っている男性に声をかける。
アニー・レスター
……は、ハンターさん、準備遅いですね!
ガンジ・グプタ
? ……あぁ…………
ガンジ・グプタ
そうだな。
あーーーーーダメだーーーーーーー

話終わっちゃったあぁ続かないヨォォォーーー
これだけで会話が終わってしまった、この後どうやって続ければ良いんですか???
コミュ障ってわけでもないし人並みにはコミュ力はあると思うけど、

周りが無口すぎてもはや自分まで巻き込まれて口数が少なくなっている。
この隣に座っている男性の名前はガンジ・グプタさん。

褐色で多分どこか暖かいところの出身かな……?
ピアスをバチバチに付けていて、胸元が開いていて目のやり所に困るような格好をしているのに対して、

クールで真面目、非合理主義という見た目の正反対の性格。これがギャップというものなのかな?(?)
アニー・レスター
( クールな性格のおかげで話題が続かない…… )
もう私には限界ですこの状況焦ってる私だけなんですか???
クイッ
アニー・レスター
ん……?
ビクター・グランツ
ん!
私の左横に座っていたガンジさんの反対、

右横の席の方から突然袖を引っ張られる。
私と同じ金髪で赤い帽子を被っている、

口に糸を縫い付けられた特徴がある男性。
ポストマン、ビクター・グランツ さんだ。
視線恐怖と社交障害というインキャを拗らせた人の末路みたいな性格だが、

実際は結構親しげで優しい人、この中で多分一番まとも。
ビクター・グランツ
[ ハンターさん、おめかしをして遅くなっているかもしれませんね ]
アニー・レスター
え……
……あ、あぁ、そうですね……!
ビクターさんが手元に持っていたメモ帳を見せてくる、

そのページには綺麗な文字でそう書かれていて、私は慌てて反応した。
ビクターさんは文面に文字を綴る、ちょっと特殊な会話方法を使っている。
喋れない事は無いと思うけど、恥ずかしいのかな。

というか腹話術で思いっきり喋ってたしなんなら懐中電灯の妖精になってたもんね。( ※第五舞台Part2参照 )
アニー・レスター
( でも、二人話せた! )
少し勇気が湧いてきて、その調子であともう一人の男性に話しかけようとしたところでやめる。
最後の一人が、失礼だけど結構難がある人で……

そう思いつつ気まずそうにその人に目を向ける。
イソップ ・カール
……
アニー・レスター
( い、イソップ さん…… )
多分サバイバーの中で一番無口で寡黙な人だ、無口と寡黙一緒の意味だっけあれ。
白いきめ細やかな肌に女の私でも負ける長いまつ毛、

ぴしっとした服装に艶やかな銀髪、改めて見ると凄い潔癖症みたいな見た目ですね。そんな事ない?
見た目がお美人なんだけど、性格がちょっと……
実はこの人、どうやら生きている人と関わるのが嫌いみたいで、

常に死体関連の事をしている死体大好きマンとか、サイコパスかな?
アニー・レスター
( まぁ死者に関わる仕事をしているし、無理もないか…… )
たしかにそれぞれ3人に性格には難はあるけど、

それだけで良い。のになんで合わせるのか。
だってこの三人……
イソップ ・カール
……そういえばビクターさん、
今朝自室のドア下に挟まれていた手紙、見ました?
ビクター・グランツ
ん、ん……
イソップさんが静かにその言葉を放つと、

ビクターさんがビクッと肩を震わせて目を泳がせる。明らかに動揺している。
しかも顔青ざめてるんですけど。

いつもキューティースマイルのビクターさんが笑顔を引きつらせてるんですけど。
イソップ ・カール
……今夜、待ってますよ
ビクター・グランツ
(((((((((())))))))))
イソップ さんが怪しげに言うその言葉に、

ビクターさんが更に眉を下げて困った表情をする。
いかがわしい方の言葉に聞こえるが、そうではない。はず。←

この二人は少し特別な関係……ぁこれを言うと更に誤解がおきますね黙ってます。
ガンジ・グプタ
……おい、イソップ・カール。
いい加減グランツを困らせるのはやめろ。
イソップ ・カール
はて……何のことでしょう。
貴方には関係ないことでは?
すごい複雑な恋愛ドラマにも聞こえるが、断じて違う。

この三人は特別な関係(以下略)
まぁざっと言うと、イソップさんは生きるこの世を地獄と見ていて、

自分の手で生者を納棺殺すするのが生者にとって最善のことだとか……
いわばイソップさんが見定めた人を、

納棺してあの世に送り届けるのが救いの道だとか。
サイコパスですね、それでそれを止めようとしたガンジさんはとばっちりで殺されかけて。

いや実際に殺されたんでしたっけ、私も身代わりで納棺されてましたねHAHAHA
この荘園は不思議で、ゲームで死んでもまた何事も無かったかのように蘇る。

実験の時もそうだったんだろう、まったくどんな最新医療を搭載しているんだか。
まぁビクターさんは温和で純粋な性格をしていて、

その上イソップ さんと似たような性格で気に入られたんだとか。
それで「貴方を僕の手で救ってあげましょう」とかの口実で

ビクターさんを見かけては薬やら注射器やらを取り出して追いかけまわしてるんです。
まぁポストマン、配達員の仕事をしているビクターさんは

身体能力も並以上に良いので毎回死ぬ気で生き延びているだとか。
そんな二人を席隣にしちゃっていいんですか?え?
イソップ ・カール
手紙に書いてありましたよね、ビクターさん。
イソップ ・カール
「絶対に自室に来てください」、と。
手紙の内容には抗えませんよね?
ビクター・グランツ
ん"ぅ……
ビクターさんは本当にもう知り合った人の仲で特にコミュ障を拗らせていて、

人の表情は嘘偽りだらけだとかで手紙は真実と信じているらしい。
まから手紙の内容には抗えないのがビクターの性分。

それを逆手にとってイソップさんがこうも手紙を送っている。
ガンジ・グプタ
そんなの脅迫同然だぞ……!
グランツ 、こいつの言葉なんか聞くな
ビクター・グランツ
んん……[で、でも、手紙が……]
ガンジ・グプタ
お前は手紙の言うことならなんでも聞くのか…!?
ビクター・グランツ
ん。[はい。]
信じちゃうんだ。はいって答えるんだそこ。

いや殺されるかもしれないのに、揺るぎない精神逆に尊敬する。
イソップ ・カール
そうですよね、ビクターさんは手紙を信じますもんね。
てことで今夜僕の自室に来てください。
ビクター・グランツ
ん……
ガンジ・グプタ
おい、手紙が真実なんて嘘だ!
人間は手紙上でも平気で嘘をつく!
ビクター・グランツ
ん"!![手紙こそが真実なんです!]
イソップ ・カール
それでこそビクターさんです、では寝室に。
ビクター・グランツ
んぅ……[それはちょっと……]
手紙は信じるのにイソップ さんの手紙には従いたくないんだ、

人選とかあるの? 矛盾しまくっててもはや笑えないのだが。
アニー・レスター
……あ、ハンターさん準備完了したみたいですよ!
どうやらあーだこーだしてる内に完了していたらしく、

逆にハンターさんを待たせていたらしい。
アニー・レスター
( 良かった、これで試合が始まる…… )
試合は痛いし死ぬけどこの状況の方が私はよっぽど嫌だ、

なんなら試合が始まるのは今か今かと期待していた。
試合が始まるならきっと皆んな協力し合うだろう、

それならどれほど良いことか……
アニー・レスター
さて、相手は……
リッパー
おやおや、随分と楽しそうに話していますねぇ?
アニー・レスター
お"……()
目の前に2mは猶予に超えている高い影が私にかかる。

汗がぶわっと出てきて、恐る恐る顔を上げるとそこには今回の試合のハンターがいた。
ジャック、肩書きはリッパー。いわゆるジャック・ザ・リッパー。

ハンター陣営の人だ、いつも霧で覆われていて、なんか、怖い(語彙消滅)
リッパー
ふぅむ、仲間内の仲間割れ……
もっと聞いていたかったのですが……
リッパー
残念ですねぇ、もう試合が始まってしまいます。
片手の長い武器を仮面に添えて、低く冷酷な声でそう呟く。

さすがにハンターが訪問してきて3人とも黙ってしまった。
アニー・レスター
( ハンター怖いけど()良かった、これで協力––– )
リッパー
ですが、そうですね。方向性を変えましょう。
アニー・レスター
ん?
思いもよらぬ言葉に、思わずそう声が出てしまう。
リッパー
仲間同士での争いをもっと見たいので、
今回は休戦としましょうかね。
アニー・レスター
え、ちょ、ん??????
イソップ ・カール
……試合中に納棺しても蘇生するだけですが、
まぁ実際に納棺する際の予行練習にはなりますね。
ガンジ・グプタ
お前が納棺されないように守ってやるからな
アニー・レスター
え?は????????
ビクター・グランツ
ん……[ガンジさん、ありがとうございます…]
え、ちょ、ま……












そのまま試合は始まった。

え嘘でしょ?これサバイバーとハンターに分かれて戦うゲームですよ?
なんでサバイバー内で内乱起きてハンターがそれを傍観してるんですか?え?
ほらもう今に目の前でビクターさんとイソップ さんの逃◯中始まってますし。

それを後ろから鬼の形相でガンジさん追いかけてますし。え?
リッパー
面白い仲間を持ちましたねぇ
アニー・レスター
ちょっと黙ってくださいエセ紳士
リッパー
え?
もうなんなんだこれ。鬼ごっこって何?
もういいや、解読してこよ。もう無視しよ。頑張った甲斐なかったわ。

ハンターなんか私の言葉で角っこで蹲ってるし、なんだこれ、なんだこれ。
アニー・レスター
…………今日のお夕飯なんだろぉ!!!!
そういえば今日はマルガレータさん担当だっけ!

元人妻らしいからきっと美味しいんだろうなぁ!!
え? 脳死発言?

うるせぇよ玩具で殴るぞ。
長くなっちゃった⭐︎(((((

第五人格知らない人にも解説含んでおいたからできればコメントほしいです……米ホシイ……⤴︎

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