招待状のリストから元カレの名前を消した翌日。
柔太朗さんは放課後、私を無理やり高級車に乗せて、街で一番大きな宝石店へと連れてきた。
店員さんが恭しく差し出してきたのは、眩しいくらいに輝く特注のダイヤモンドリング。
昨日、私がリストを書き直した「ご褒美」にしては、あまりにも重すぎるプレゼントに私は絶句する。
有無を言わせない強引さで、柔太朗さんは私の薬指に、すでにあった指輪に重ねるように新しい輝きをはめた。
重なった二つの指輪は、まるでお兄ちゃん……じゃなくて柔太朗さんの、私への執着の深さを表しているみたい。
その日の夜4人とみおりがリビングに集まった
仁ちゃんに聞かれて手元を見ると、確かにずっしりと重い。
でも、それ以上に私の肩に腕を回して、これ見よがしにメンバーを牽制している柔太朗さんの体温の方がずっと重くて、熱い。
みおりが呆れてお茶をすする中、柔太朗さんは私の耳元に唇を寄せて、とびきり甘い声で囁いた。
𝐧𝐞𝐱𝐭…💍𓈒 𓏸


















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!