「ドォォーン!」と効果音が付きそうなくらい
立派で迫力がある城のような学園。
マジカルアカデミー。
今日から私はここの生徒だ!
頑張らなきゃ…
立派な、魔法使いになるために。
《魔法》それは、我々の味方であり、敵であり
家族であり、一部である。
ある者は薬学を広めるために使い
ある者は魔物を祓うために使った。
ある者は秘術を墓場まで持っていき
ある者は代々受け継がれてきた術を弟子に託した。
先の人間達は彼らの事を《良き友人》と呼び
その子供達は《妖精》と呼び
そのまた子供達は《神》と呼んで崇めた。
今では《化学》と言って片付けてしまう者もいるが
それではちと無粋すぎよう。
魔法は、君達の隣にもある。
彼らはすぐそこで生きている。
静かな水面に。風で膨らんだカーテンの裏に。
文明に照らされた街中にも。
確かに存在しているのだ。
彼らはずっと待っている。
自身らを導く存在を、従える存在を。
ずっと、ずっと待っている。
彼らはその存在を
《魔法使いと呼んだ》












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!