白布賢二郎side
あなたさんに初めて会ったのは俺が小学生の時だった。
家族で外出した時に迷子になった俺を助けてくれたのがあなたさんだった。
俺はその時ただ怖くて寂しくて、何もできなかったけど
眩しいくらいの笑顔で手を繋いで一緒に両親を探してくれたあなたさんは
紛れもなく俺の憧れだった。
中学を卒業してすぐの頃に家の近くであなたさんを見つけた時、これは絶対運命なんだと思った。
ただの偶然だとしても、運命だと思いたかった。
小学生の時の記憶は全然ないけど、あなたさんとの記憶は昨日のことのように覚えているから。
彼女のことを忘れられない、忘れたくない。
俺、頑張るって決めたから。
一生懸命アピールするから。
またあの笑顔、俺に向けてね。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。