第32話

第32話 交換条件
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2026/06/18 16:14 更新
前回のあらすじ
とある謎の組織に捕まってしまった、叢雲カゲツは自分のオトモである「わたくもくん」を通して、伊波ライたちに伝える
                           ーとある島の西の忍者村ー
伊波ライ
この世の忍者ヒーローの仕事、
伊波ライ
それは敵の陣地に忍び込んで、情報収集をすること
赤城ウェン
へぇー、なんか忍者っぽい
宇佐美リト
いや忍者だから
伊波ライ
(でもこの、わたくもくんを見る限り、もしカゲツ自身が敵に捕まったらわたくもくんを通して味方に情報を知らせることもできるということ...)
伊波ライ
すごい...カゲツ、
宇佐美リト
それにしてもカゲツ、捕まってたのかッ...
宇佐美リト
俺たちが他の街に行ってる間に、1人になってるところを襲われたのか?
伊波ライ
いや、カゲツのことだから多分...、わざと捕まりに行ったんじゃないかな...
赤城ウェン
え、じゃあ自ら敵の洞窟に入り込んだってこと?
伊波ライ
うん、...任務かなんかでそう命令されたんじゃないかな、
宇佐美リト
命令って、...もしそのまま殺されてたらどうしてたんだよ...
伊波ライ
 ...、わかんない
伊波ライ
でも、幸い本当に捕まってるみたいだし、本人の返事を待とうよ
宇佐美リト
...そうだな、
わたくもくん
『...まず、俺たちからいきましょう』
伊波ライ
宇佐美リト
この口調からして敵の方か?
伊波ライ
多分...
伊波ライ
...、
伊波ライ
(カゲツが捕まった所の謎の組織って...)
伊波ライ
...、もしかして
                          ーとある島の西の???ー
星導ショウ
んー、そうですねぇ
星導ショウ
まず俺たちがどういう組織かをお話しましょう
星導ショウ
まぁここは後ほどあななたち側が知ることになるので、今言ったところでマイナスになりません
叢雲カゲツ
...
星導ショウ
俺たちは...まあ適当にKOZACA-Cと名乗っておきましょう
叢雲カゲツ
KOZACA-C...?お前らが?
星導ショウ
はい、貴方たちヒーローのThe.敵 といったところでしょうか
星導ショウ
詳しく言えば、俺たちはKOZACA-Cではなくヴィランですけどね
叢雲カゲツ
...
星導ショウ
どうしてそのようなことをするかって?
星導ショウ
まぁ簡単に言えば、貴方たちヒーローのような紛い物をこの世から消し去るためです
叢雲カゲツ
.....、
星導ショウ
...俺たちは気づきました、ヒーローがいなければこの世界は腐らずに済んだのか、と
星導ショウ
いや、ヒーローは元々間違った方向に進んでしまった愚かな人間なわけなんですから、どのみち、人類を滅ぼさないとこの目的は達成できません
星導ショウ
そういった思いの人たちが集まったところです
星導ショウ
人間をそもそも憎んでいるもの
星導ショウ
ヒーローになったけどこの世界の正体に気づき自らヴィランになったもの
星導ショウ
かたちはそれぞれですけれど、皆根っこは同じなんですよ
叢雲カゲツ
...
叢雲カゲツ
...じゃあお前らは人間を皆殺しするために
叢雲カゲツ
こんなことをわざわざやってるんやな
小柳ロウ
...何が言いたい?
叢雲カゲツ
...いや、とんだ大きな勘違いやなと思ただけだわ
小柳ロウ
は?
緋八マナ
...
星導ショウ
まぁまぁ、相手のことを理解しようとすればする程無駄ですよ
叢雲カゲツ
...
星導ショウ
まぁいいです、それでは本題に入りましょう、まず俺から
                           ーとある島の西の忍者村ー
伊波ライ
...ッ、
赤城ウェン
ヴィラン...って、
宇佐美リト
あいつら...ッ
伊波ライ
.....、...
わたくもくん
『俺は星導ショウと申します、まぁ表では鑑定士としてやらしてもらってますが』
赤城ウェン
ほしるべ...ショウ?
伊波ライ
ウェン、知ってるの?
赤城ウェン
えーと、なんだっけぇ...どっかで聞いたことあるような〜
赤城ウェン
あぁ!!
伊波ライ
びっくりした...
赤城ウェン
あいつかぁ...
赤城ウェン
(だからあの石欲しがって...)
赤城ウェン
騙された...
伊波ライ
ウェン?
赤城ウェン
んー、後で!!今は話聞こう!
伊波ライ
う、うん
                      ーとある島の西のヴィラン組織ー
緋八マナ
ええの?...表の職業までバラして
星導ショウ
まぁあまり人が寄らない所なんで、大家さんにはこっぴどく怒られそうですがね...
緋八マナ
だったら尚更言わない方が良かったんちゃうん?
星導ショウ
それに...もうひと月経ったら辞めようと思うんで、
星導ショウ
何も問題は要りませんよ
緋八マナ
...そうなん、
叢雲カゲツ
...
星導ショウ
ほらほら次は小柳くんの番ですよ!
小柳ロウ
順番なんて決まってねぇだろ...
小柳ロウ
...はぁ、
                          ーとある島の西の忍者村ー
わたくもくん
『...小柳ロウ』、
赤城ウェン
...!
伊波ライ
ウェン、?...
伊波ライ
もしかして、この人も知り合い?
赤城ウェン
 .....
赤城ウェン
...全然知らない!、初めて聞いた
伊波ライ
そっか...この人も後に戦うのかな?
赤城ウェン
さぁ...どうだろうね
赤城ウェン
(...小柳ロウ、)
                     ーとある島の西のヴィラン組織ー
星導ショウ
え?それだけ?
小柳ロウ
あ?名前以外に何があんだよ
星導ショウ
ほら職業とか
小柳ロウ
...あー、暗殺者
小柳ロウ
それだけ
叢雲カゲツ
(それだけの割に、結構ぶっとんでんな)
星導ショウ
ほら最後はマナですよ
星導ショウ
まぁとは言ってもスパイ役の時にバラしちゃったらしいですけどね
緋八マナ
...、
緋八マナ
...緋八マナ
緋八マナ
表では、.....コメディアンやってんねん
                           ーとある島の西の忍者村ー
伊波ライ
ッ.....!...、
伊波ライ
くっ...、ッ...マナ...
                        伊波ライは下唇を噛みしめる
宇佐美リト
ライ、落ち着け
赤城ウェン
伊波...
赤城ウェン
(...伊波から、ある程度のことは聞いた、告白の件も、マナのことも)
赤城ウェン
…何やってんだよ、マナ
わたくもくん
.....あ、
伊波ライ
...?
わたくもくん
意思が...なくなっちゃった...
伊波ライ
なくなったって...、もしかして途切れたってこと?
わたくもくん
うん、
伊波ライ
どうして...、もしかしてカゲツの身に何かッ!!
わたくもくん
う、ううん、違う...
伊波ライ
え?
わたくもくん
きけん...になった、んじゃない
赤城ウェン
...もしかして、カゲツきゅんが自ら切ったってこと?その意思的なやつを
わたくもくん
う、うん
宇佐美リト
なんでだ...?
伊波ライ
(もう俺らに伝えることは無くなった?)
伊波ライ
...、
伊波ライ
ッ...
                      ーとある島の西のヴィラン組織ー
叢雲カゲツ
...、
叢雲カゲツ
(...任務完了)
星導ショウ
はい、次は貴方の番ですよ
叢雲カゲツ
、...何から聞きたいん?
星導ショウ
んー、そうですね
星導ショウ
本部が何を考えているかと言っても、貴方だけじゃ限りがあるわけですし、とりあえずまずは本部のことを教えてください
叢雲カゲツ
本部のこと...
星導ショウ
どういう組織でどういうことが中心なのか
叢雲カゲツ
ええよ、それで2つな?
星導ショウ
はい、構いませんよ
星導ショウ
(口は堅いくせに、交換条件になれば容易く語る、)
星導ショウ
(...よく分かりませんね、人間の考えていることは)
星導ショウ
(ま、俺も人間ですけど)
叢雲カゲツ
...島の西にある、西側ヒーローたちが中心となって営む本拠地
叢雲カゲツ
本部はそこにあたる
叢雲カゲツ
西は東と違って、科学技術が発達してへん、やからその代わりに魔術や忍術などが使える輩が集まってんねん
叢雲カゲツ
西は、仮拠点とかも作らんし、ヒーローから本部まで伝えるのに全くもって機械などを使わん
叢雲カゲツ
そういったところや、
星導ショウ
ありがとうございます
緋八マナ
(やっぱ東と違って真反対並にちゃう)
緋八マナ
(...俺もテツも、元は東のヒーローやったから、西の情報が曖昧になってたんやけど、こいつの話によると人権そのものがちゃうようやな)
星導ショウ
あとひとつは何にしましょう...
叢雲カゲツ
(...、あとひとつ喋れば、ぼくは)
小柳ロウ
...
                     叢雲カゲツは縄で巻かれた手首から
クナイを相手に気付かれづに術で出す
小柳ロウ
じゃああと一つ聞いていいか?
叢雲カゲツ
...!
星導ショウ
え、小柳くんが聞くんですか?
星導ショウ
えやめてね?変なこと聞くの、せっかくの交換条件がひとつ泡になるんですから
小柳ロウ
そんな馬鹿じゃねぇよ
小柳ロウ
 ...
小柳ロウ
なぁおい、
          小柳ロウは見下しながら叢雲カゲツの傍まで行く
叢雲カゲツ
...、
小柳ロウ
お前、
                                  何か企んでねぇか?
叢雲カゲツ
...
緋八マナ
...は?
星導ショウ
...
小柳ロウ
さっきから術の匂いがプンプンすんだよ
小柳ロウ
忍者だったか?お前、何かしてるだろ
叢雲カゲツ
...
小柳ロウ
チッ、都合の悪い時だけ黙りやがって
小柳ロウ
はぁ、もういい
                              小柳ロウが剣を抜いた
小柳ロウ
観念しろ
叢雲カゲツ
...
緋八マナ
ま、待てやロu
叢雲カゲツ
おい
            緋八マナの止める言葉を叢雲カゲツが遮った
緋八マナ
...、
叢雲カゲツ
確か、ぼくがお前らを舐めてるって言っとったよな?
星導ショウ
...
小柳ロウ
...あ?
叢雲カゲツ
その言葉、そっくりそのまま
小柳ロウ
...ッ!?
叢雲カゲツ
返すで?
                                           ボンッ
                その時、一瞬にして謎の煙に包まれた
小柳ロウ
なッ!
星導ショウ
 煙幕...ッ
小柳ロウ
ッ...クソ、
小柳ロウ
(この煙、地味にくせぇ、俺が鼻が利くのを見越して匂い付きにしてきやがった...ッ)
小柳ロウ
...これじゃ、探れねぇじゃねぇかッ、クソ!
小柳ロウ
マナッ!
緋八マナ
ッ!
       緋八マナはすぐさま変身し、バイザーで位置を図る
星導ショウ
(マナのバイザーとスピードならギリ追いつくはず...)














緋八マナ
...、ッ
緋八マナ
叢雲カゲツ
...
                            緋八マナは叢雲カゲツが
まだ縄を解いているところを発見した
緋八マナ
(大丈夫やッ...、間に合...、...)
叢雲カゲツ
...、
緋八マナ
...!!
          叢雲カゲツはそっと緋八マナの手首を掴んだ
緋八マナ
...ッ...、な
                                          数分前
                           ーとある島の西の忍者村ー
伊波ライ
...、ッ...
伊波ライ
...カゲツ、まだ聞こえる?
わたくもくん
...、
赤城ウェン
ライ...?
伊波ライ
...、ッ...ふぅ
                     伊波ライの拳が小刻みに震える
伊波ライ
マナに...これだけ...、伝えて欲しいんだッ










伊波ライ
...、"ーーー、"
叢雲カゲツ
.....、
伊波ライ
...、ッ頼む
叢雲カゲツ
...だとよ
緋八マナ
ッ...!!
叢雲カゲツ
...じゃあな
緋八マナ
...、まっ!
           叢雲カゲツはゆっくりと緋八マナの手首を離し、
一瞬にして消えていった
緋八マナ
...、ッ
















星導ショウ
...?
                            徐々に煙幕が引いてきた
小柳ロウ
ッ...!、
小柳ロウ
マナッ!
緋八マナ
...、...
            そこにはもう、叢雲カゲツの姿はなかった
星導ショウ
...逃がしましたか、
緋八マナ
.....ッ
緋八マナ
.....、すまん
小柳ロウ
...はぁ、別に謝ることじゃねぇよ
星導ショウ
お、小柳くんが珍しく優しい
小柳ロウ
あ?殺すぞ
緋八マナ
...、...
"ちょっとした回想"
叢雲カゲツ
ーーー、ーー
緋八マナ
.....、

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