第3話

仲直り kid
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2025/08/18 06:44 更新
あなた
…甲斐田、なんか言ってた?
ngo
……あ?あー…
仕事の休憩中。
合同任務で部隊が一緒になった長尾にそう聞いた。
ngo
まあ怒るわ泣き始めるわの二十面相で……てかなんで甲斐田泣かせたん?
あなた
…この前腕に擦り傷作って帰ってきたんだけど…大した傷じゃないし黙ってたら甲斐田が怒ってきて
ngo
そんで喧嘩したままと?
あなた
…私らの仕事柄、やっぱ怪我しないで帰ってくるって難しいことでしょ。
なのに怪我しないで帰ってきてほしいって無茶じゃない?
ngo
でも心配なんでしょ。
大切な彼女なら尚更そー思うんじゃね
あなた
…怒っ、てんのかぁ……
うーん……帰りづらい……
ngo
甲斐田の気持ちぐらい聞いてやれば?
あなた
…嫌われた、かなぁ
ngo
天下のあなた様が可愛くなっちゃてぇw
その後長尾に愛用の薙刀を投げつけたのはまた別の話




















kid
はぁぁ……
全然研究に没頭できなかった……
研究職の僕と部隊で活躍するあなたさんはなかなか仕事が被ることはない。
だからこそ長尾にあなたさんに何かあったときは頼んである。
でも、やっぱり心配なものは心配で。
腕の傷もせめて教えて欲しかった。
強く言ってしまったけど、本当はこんなに近くにいておいて何もできない自分に腹が立っているだけなんだ。
kid
(どうしよう……そもそも今日うちにいるかな、あなたさん…)
置き手紙とか置かれてたら甲斐田もう立ち直れない…!!
そう思っていると、スマホにいくつかの通知が届いた。
『モンブラン』
kid
モンブラン…?
『一緒に食べたいので』
『早めに帰ってきてくれると嬉しい』
kid
____!
なんかもう何も考えられないくらい必死に走って
仕事の疲れなんかも吹っ飛ぶくらい君に会いたくて
玄関を開けると炒め物の音がしたから、恐る恐る顔を覗かせると当たり前だけどキッチンにあなたさんがいた。
あなた
…お、かえり____うぉっ
ぎこちなく挨拶する彼女を思わず抱き締めてしまう。
戸惑う彼女は急いで鍋の火を止めた後、「え……と」
と口籠もっていた。
kid
…腕、痛くない?
あなた
あ……うん。医局から塗り薬もらって……
kid
よかったぁぁ………
あなた
……ごめん
彼女は僕の腕の中でボソッと呟く
あなた
心配してくれてたのに……冷たく言いすぎた。
kid
謝らないで。僕もごめん。
あなたさんが頑張ってるの知ってたのに…そばで何もできない自分が嫌だっただけなんだ。
あなた
……ん
kid
でも、今度から怪我したら報告はしてほしいな。
疲れてるあなたさんのこといっぱい甘やかしたいから。
あなた
わかった…
何作ってたのと聞けば、シチューの具材を炒めてたとのこと。一緒に作りたくて、僕も隣に立っては作業をする。
あなた
…甲斐田に嫌われたくないって思うほど甲斐田のことが好きなんだよ
kid
え、
あなた
あ、牛乳……甲斐田牛乳____ぐおっ
あなたさんの発言が可愛すぎてまたしばらく抱きしめてたのは別の話。

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