苺街高校には、20年前に亡くなった生徒・タイチが亡霊となって棲んでいる鏡が学校のどこかにあり、運動会の二人三脚で転んだ生徒は目をつけられてしまい、その日の放課後にその鏡の中に引きずり込まれてしまう、という噂があった。
体育祭の放課後、美術室にて見つけたのがまさにその鏡だった。これをききつけたななもり、ジェル、さとみ、ころん、るぅと、莉犬、遠井さん、サタン、もも、ゆり、尾宅くんの10人は、鏡を一目見ようと放課後の学校に忍び込む。10人のうち、ジェルと遠井さんは二人三脚で転んでしまった生徒だった。すると10人は、鏡の中で引きずり込まれてしまう。
そこは、全てが反転しており、噂にきくお化けたちが暴れまわる恐ろしい空間だった。10人は団結していく。しかしその10人の前に、亡霊となったタイチが現れる。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。