あなたside
元日
新年を迎えた太陽が姿を見せてきた頃に友達と初詣に行った
街中にある神宮は混んでるだろうし行くのが面倒くさいから、という何とも怠けた理由で
家の近くの小さな神社に来ている
案の定人が少なくて穏やかな時間が流れていた
もちろん参拝するのも重要なんだけれど
私にとって もっともっと重要なのはこの絵馬で
幼馴染のジョンインに彼女ができないように
ジョンインが誰かのものにならないように、と神様にお願いをしに来たのだ
なんて怪訝そうな顔をして見てくる隣の友達を差し置いて、私はお願い事を慎重にペンで書いていた
別に神様を信じてるわけじゃないけど、その辺の恋占いや恋みくじよりは効果がありそうだから
‘ヤンジョンインに彼女なんかできませんように
あなた’
我ながら綺麗に書けたから、あとは奉納するだけだ
友達が近くの張り紙を指差してそう言った
なんだ、‘それで叶うの?‘とか言ってた割に結局乗り気じゃん
励まされているのか貶されているのかわからないけど
とりあえずそれを表側にしてみせた
아이엔side
1月1日の午後3時、正午を過ぎてほとんど人もいなくなった神社に
学校の先輩であるスンミニヒョンと興味本位で行ってみた
世で言う初詣ってやつ
ヒョンが絵馬を買ってくれているのはいいとして
別に大したお願い事もないな…
そう思って参考程度に奉納された絵馬たちを見ていた
「志望校に合格できますように」
「家族全員健康で過ごせますように」
人それぞれの願いが並ぶ中、よく知った名前を見つけた
あなたのだ
僕に彼女なんかできませんようにって、随分皮肉めいた願い事だな
僕だって作りたくないわけじゃないんだけど
むしろ僕は…
絵馬をしっかり2つ持って後ろからそう呼ぶヒョンの
視界にもあなたの絵馬が入ったみたいで
って聞いたら
って気まずそうに一言
あなたが書いた文章の意味がわかったとき、なんだか急に恥ずかしくなってきちゃって 顔が赤くなるのが自分でもわかった
‘照れすぎㅎㅎㅎ‘と言いながらスンミニヒョンが手渡してきた絵馬に、僕はもう こう書くだけだった
‘あなたを僕のものにできますように
양정인’
皆さんあけましておめでとうございます−‼︎
2024年 多くの方に私の小説を読んでもらえてとっても嬉しかったです
いつのまにかフォロワーさんも50近くまで…‼︎
本当に感謝しかないです
2025年はもっと面白い作品を書けるように頑張りますので今後ともよろしくお願いします!!
酢












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!