第70話

横顔㉗
183
2026/02/13 12:58 更新
🐶side


…僕、ジナのこと泣かせたかった訳じゃない。

なんで、なんで伝わらないの?



ジナの言う好きとは違っても、僕はジナのこと

大好きなのに?



親友で、ずっと居て欲しいのに?

ただ隣で今まて通り笑って話してて欲しいだけなのに?


何が、無理なの、苦しいの?


親友に戻るなら、僕と話さない方がマシってこと?


僕はその程度の人間なの?


今までの時間は、なんだったの?

そんな一瞬で断ち切れるほど軽いものだった?





僕は、僕は、ただ、ただ、ジナと馬鹿な話したり

下ネタ言って笑ったり、叩きあったり、

そういう日常が、好きだった。
スンミン
ふぅ、
ため息が出た瞬間、ドアをノックする音が聞こえた
ジナかもしれない。

やっぱりさっき言ったことは嘘だよって、

これからも親友でいようって、



言いに戻ってきてくれたのかもしれない!!
スンミン
はーい、今開け…あ
スンミナ母
何よ、ヒョンジン君じゃなくてごめんなさいね
オンマだった。

ジナ、じゃなかった。
スンミナ母
あの、単刀直入に聞いていいかしら?
スンミン
え、何
スンミナ母
ヒョンジン君と喧嘩でもしたの?
スンミン
…なんで
スンミナ母
だって、泣いてたんだもの
幼子のようにボロボロ泣いてたわよ
スンミン
うそ、
スンミン
でも、僕どうしたらいいのか
スンミナ母
うーん、そうねぇ
私がとやかく言えるような話じゃないんだろうけど
スンミナ母
本当に大事にしたいものって、案外身近にあるのよね
スンミン
何それ
スンミン
ジナと付き合えって?
それなら、ちゃんちゃんだって?
スンミナ母
違うわよ、難しいわね…
きっとヒョンジン君への思いはさ
スンミナ母
恋じゃなくて、それよりもっと
スンミナ母
簡単に切れないものだと思うの。
愛って言うのかしら
スンミン
はぁ?それがなに、そんなの分かってる
スンミナ母
じゃあ、それを伝えたの?
スンミン
…あ、えっと
スンミナ母
ただ親友で居たいなんて言われたって
スンミナ母
相手がしんどいだけじゃない。
ちゃんと、言葉にしないと
スンミン
っ…、でも、
スンミナ母
それで伝えても伝えきってもダメなら
仕方がない。
スンミン
仕方がないって、
スンミン
もうジナとは話せないの?
スンミナ母
それは…分からない。
でも、今のヒョンジン君の心は傷だらけなんじゃないかしら
スンミン
僕が、傷つけちゃったの?
スンミナ母
そうかもね、あんた鈍感だから
スンミナ母
ちゃんと、お互い本音で話さないと。
全て言葉にするのもいいかもねこの際
スンミナ母
っていう、オンマの独り言でしたっ
スンミン
え、ちょ、
そう言い残して、僕の部屋から去った。
宿題も手につかない。

頭がぐわんぐわんしてしまう感覚。



ジナにキスされて、嫌じゃなかった。

キスマークだって、驚いたのに何故か許容してた。



でも、僕はリノヒョンがどうしても好きなんだ。

スンミン
でも、今の心のままでリノヒョンと付き合うなんて
スンミン
できっこない
窓の外を見ると、大雨。

最近雨降ってなかったからかな。

10月だし、ちょっと肌寒くなってきたかも。



なんてぼやぼや考えていると、

オンマが勢いよく部屋のドアを開けてきた。
スンミナ母
スンミナ!ちょっと、
スンミン
なに?急に入ってこないでよ
スンミナ母
ヒョンジン君が
スンミン
なに、
スンミナ母
まだ家に帰ってないらしくて
は?この時間に?もう夜の9時半だよ??

しかも、外は大雨。
スンミン
僕からも連絡してみる
スンミナ母
私、お母様に電話しとくわね!
スンミナ母
もしもし、ヒョンジン君ままですか?___
スンミン
何してんだよ、
スンミン
『ねぇ、どこにいんの?』
スンミン
『ねぇ、会って話したいんだけど』
送った瞬間、既読が着いた。


のに、何も返ってこない。

ただ、既読という文字が浮かんでいるだけ。
スンミン
『おい、既読無視やめてよ』
次は、とうとう既読もつかなくなってしまった。
ジナ、ジナ。どこにいるの?
🥟side


あー、寒い。


少し頭が冴えてきたかも、なんちゃって、
スンミナからの連絡も1度既読を付けて、

その後からは読んですらない。


ただ、携帯のバイブだけを感じた。





ねぇ、スンミナ。


どうやったら、お前の隣で笑ってられる?

どうやったら、おまえと一生一緒にいられる?




酷いことを言った俺を、もう一度

自分から拒否した親友という関係を



もう一度、許してくれる????
ヒョンジン
もう、どうでもいいや
俺はまた、この場所で


昔のように、一人縮こまる。

あぁ、あの時はスンミナが必死に探してくれたっけ



すっごい泣き顔で、叫んでたな。


可愛かった。あの時から俺の神様みたいだった。




なぁ、俺はなんでスンミナのこと好きになったの?


この好きは、ずっと愛情だと思ってた。



でも、確実に恋だと自覚した瞬間があった。

この子の笑顔を俺が守りたいって思っちゃった。
ヒョンジン
でも、もう今日で終わり
このまま雨に打たれて、天使が連れ去ってくれないかな


神様、仏様。俺のこと連れてってよ、

もう、思い残すこともないよ。



…1つあるならば、あの子と

スンミナと、一緒に大人になれないことかな??


天から見守ってあげるよ、なんちゃって、
ヒョンジン
はぁ、神様って意地悪だなぁ



𝕋𝕠 𝕓𝕖 𝕔𝕠𝕟𝕥𝕚𝕟𝕦𝕖𝕕︎︎

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