🐶side
…僕、ジナのこと泣かせたかった訳じゃない。
なんで、なんで伝わらないの?
ジナの言う好きとは違っても、僕はジナのこと
大好きなのに?
親友で、ずっと居て欲しいのに?
ただ隣で今まて通り笑って話してて欲しいだけなのに?
何が、無理なの、苦しいの?
親友に戻るなら、僕と話さない方がマシってこと?
僕はその程度の人間なの?
今までの時間は、なんだったの?
そんな一瞬で断ち切れるほど軽いものだった?
僕は、僕は、ただ、ただ、ジナと馬鹿な話したり
下ネタ言って笑ったり、叩きあったり、
そういう日常が、好きだった。
ため息が出た瞬間、ドアをノックする音が聞こえた
ジナかもしれない。
やっぱりさっき言ったことは嘘だよって、
これからも親友でいようって、
言いに戻ってきてくれたのかもしれない!!
オンマだった。
ジナ、じゃなかった。
そう言い残して、僕の部屋から去った。
宿題も手につかない。
頭がぐわんぐわんしてしまう感覚。
ジナにキスされて、嫌じゃなかった。
キスマークだって、驚いたのに何故か許容してた。
でも、僕はリノヒョンがどうしても好きなんだ。
窓の外を見ると、大雨。
最近雨降ってなかったからかな。
10月だし、ちょっと肌寒くなってきたかも。
なんてぼやぼや考えていると、
オンマが勢いよく部屋のドアを開けてきた。
は?この時間に?もう夜の9時半だよ??
しかも、外は大雨。
送った瞬間、既読が着いた。
のに、何も返ってこない。
ただ、既読という文字が浮かんでいるだけ。
次は、とうとう既読もつかなくなってしまった。
ジナ、ジナ。どこにいるの?
🥟side
あー、寒い。
少し頭が冴えてきたかも、なんちゃって、
スンミナからの連絡も1度既読を付けて、
その後からは読んですらない。
ただ、携帯のバイブだけを感じた。
ねぇ、スンミナ。
どうやったら、お前の隣で笑ってられる?
どうやったら、おまえと一生一緒にいられる?
酷いことを言った俺を、もう一度
自分から拒否した親友という関係を
もう一度、許してくれる????
俺はまた、この場所で
昔のように、一人縮こまる。
あぁ、あの時はスンミナが必死に探してくれたっけ
すっごい泣き顔で、叫んでたな。
可愛かった。あの時から俺の神様みたいだった。
なぁ、俺はなんでスンミナのこと好きになったの?
この好きは、ずっと愛情だと思ってた。
でも、確実に恋だと自覚した瞬間があった。
この子の笑顔を俺が守りたいって思っちゃった。
このまま雨に打たれて、天使が連れ去ってくれないかな
神様、仏様。俺のこと連れてってよ、
もう、思い残すこともないよ。
…1つあるならば、あの子と
スンミナと、一緒に大人になれないことかな??
天から見守ってあげるよ、なんちゃって、
𝕋𝕠 𝕓𝕖 𝕔𝕠𝕟𝕥𝕚𝕟𝕦𝕖𝕕︎︎












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。