制服のズボンのポケットに入っているスマホが、強く震える。
突然のスマホのブレに、全員の表情が強張る。
俺も慌ててスマホをポケットから出すと、画面にはこう書かれていた。
画面には赤い背景に白い文字でそう書かれていた。震度は4と書かれている。
いきなり地震……?
今、俺の脳の脳裏に、ある景色が浮かんだ。
あの時、学校に行こうとした時、何かを蹴ってしまったんだ。
あの時は急がなきゃいけなかったから、そんなのは眼中にもなかったけど。
俺は勢いよく、窓の外を見た。
そして、俺の心臓は一瞬だけ止まったような気がする。
山のあたりからだろうか。
赤黒い煙が上がっていた。
いや、煙じゃない。なんというか……。
例えとした言葉を口にした瞬間、自身が俺を襲った。
あまりにも急だったから、俺は驚きよりも恐怖に襲われた。そんな感じがする。
ガタガタと振動して、机や天井の蛍光灯すら左右に揺れている。
俺は咄嗟に壁に手を当てて、体を転ばさないように安定させた。
クラスメイトもかなり慌てており、学校中がパニックになった瞬間だった。
俺はすぐあそこに行きたくて、なんとかこの地震だけは耐えようと目を強く瞑っていた。
揺れが収まり、俺は目を開けて教室を見渡した。
各各々の反応をするクラスメイト。教卓の花瓶が床に落ちて割れている。
机や椅子は元の位置からかなりズレており、直すのにもかなり時間がかかりそうだ。
「揺れが治った」という事実を飲み込んだ俺は、一目散に昇降口へと走り出した。
クラスメイトの「おい潔!?どうした!?」なんて声に返事する暇もなかった。
全力疾走している廊下の窓から外を覗くと、ミミズのような物体はそらへと昇っていってる。
そのことを祈りながら、俺は走るスピードを上げるばかりだった。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。