第78話

相見える気持ち
212
2025/07/03 12:00 更新
彰人視点
東雲 彰人
ふぅ…

冬弥に、ああ言ったからにはちゃんとしないとな。

帰りも冬弥の隣に並びながら、練習のために公園に向かう。

白石は、運動部の助っ人をするからと少し遅れると連絡があった。
青柳 冬弥
彰人、小豆沢から連絡が来たぞ
東雲 彰人
おー、もうついたみてぇだな

同時になるスマホの通知音に、冬弥と俺は足を止めスマホを手に取る。

四人のグループにきていたのは、こはねが既にの公園に到着したと言う連絡だった。

このから、公園は遠くねぇしそんなに急がなくて大丈夫そうだな。
青柳 冬弥
?あれは…
東雲 彰人
ん?

冬弥の声につられ、冬弥の視線の先に目をやると少し離れた遊歩道に鮮やかな髪の色が目に入る。

その、黄色と紫の見覚えるあるセンパイたちが何やらやっているようだ。
青柳 冬弥
司先輩に神代先輩だな
東雲 彰人
そーだな…っ!?

ぼんやりと司センパイを眺めていると、突然神代センパイが片膝を立てるようにしてしゃがみこむ。

司センパイは、それに少し動揺するように見せつつもそのままそっと神代センパイに手を取られる。

周りで歩いている人たちも、チラチラと見てしまう二人の行動はまるでおとぎ話の恋人同士のようだった。
青柳 冬弥
何をしているのだろうか?
青柳 冬弥
彰人、大丈夫か?

ふつふつと湧き上がる、嫉妬の波に震えている俺の肩を優しく触る冬弥。

…あんなの見せられて、俺はどうしろと…?

反対側の歩道にいる俺たちのことなんて、気付いている訳もなくそのまま二人は見つめあっている。

司センパイの口元が、小さく動きそれに合わせ神代センパイも司センパイの目を見たままゆっくりと立ち上がる。

なんだあれ、やっぱり意識してたのは俺だけってことじゃねぇかよ…
東雲 彰人
…くそッ

俺は、視線を前に戻し急足で歩き始める。

冬弥も、それに気づき慌てて俺の隣で歩幅を合わせてくれている。
青柳 冬弥
彰人、司先輩のことで悩んでるんだな?
青柳 冬弥
俺に出来ることがあれば、言ってくれないか?
青柳 冬弥
話すだけでも、スッキリするかもしれない
東雲 彰人
悪い…、少し頭を冷やさせてくれないか?

冬弥に迷惑をかけないと決めたばかりなのに、これだ。

あの人に振り回されてる自分が、本当に馬鹿らしくなる。

このまま、冬弥の純粋な優しさに触れていたら何も悪くないのに冬弥にあたってしまいそうだ。
東雲 彰人
…先に行ってて、くれないか?
青柳 冬弥
……
青柳 冬弥
わかった、先に練習している
青柳 冬弥
白石が来るまでに、公園に来るんだぞ?
東雲 彰人
あぁ、わかってる

それだけ言うと、冬弥は足早に公園へと向かって行った。

俺は、その半分にもならないスピードで冬弥の後を追いかけていく。

遅刻すれば、杏に色々詰められて練習の雰囲気が悪くなっちまう。

それを察して、冬弥は俺に助言してくれたんだ。
東雲 彰人
はぁ…

アイツの隣に立つのに、相応しくなりたい。

そのためには、司センパイへの感情は邪魔でしかない。

俺なら、両立出来るかもしれないと思っていたが無理だった。

俺は、心に決めた。

司センパイと、距離を置こうと…























To Be Continued___

(気分がのったら、ひとくちメモ📝コメントにて🍀⋆゜)

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