初めてお目にかかったのは、5年前だった。
甘いミルクティーのような髪色、
洗練された立ち振る舞い、
綺麗な人だとは思った。
でも、それ以上に
「 綺麗だけど冷たそうな人 」
それが第一印象だった。
父と母がいなくなり、部屋が
静まり返ってから、一気に
居心地の悪さが押し寄せてきたのを
覚えている。
そう思い、喉元まで出かかった言葉は、
ひとつのため息によって遮られた。
何それ、なんで私だけが
惚れてるみたいな言い方……、
というか、
さっきまでは
「腹黒ですけど仕方なく愛想笑い皇帝」
みたいだったのが、
今じゃ
「お前嫌いだから俺に惚れんなよ馬鹿野郎男」
になってる。
……、陛下は、裏表激しいタイプかな
それでも、どことなく
腑に落ちてないような表情をしている陛下。
「 この人と打ち解けられるのか 」
そんな不安を抱いたのは、これが
生まれて初めてだった。

新作ミステリー3位キープ感謝です🎶
そして、

目標であったすべてランキングに
ランクイン!ありがとうございます😭













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!