第30話

30
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2026/02/02 09:00 更新



音が止まると同時に、全員の息が少しだけ重なる

床に響くスニーカーの音も、なんだか心地いい

あなた
今の良かった!
knt
ちょー良かったわ!

少し汗を拭きながら、雲雀が伸びをする
wtri
フォーメーション、前より良くなったよなぁ!
skng
あなたがここいると、全体引き締まる
srf
……見やすくなった
 
あなた
(……褒められてるやつだ)
 
あなた
ありがと

正直、誰かが前に立つとか、センターとか、そういう感覚はあんまりなくて

今はただ、五人で同じ床を踏んで、同じ音を共有してるのが楽しい

ちょっと休憩、ってことで床に座り込んだタイミングだった


ーーガチャ

おー、やってるやってる

低めの声が響く

視線を向けると、葛葉が腕を組んだまま立ってる
あなた
あれ、葛葉だ
kzh
汗だくになってんじゃん
あなた
練習中だからねー

その隣から、柔らかい雰囲気が一歩前に出てくる
kne
おつかれさまー
kne
あなた、頑張ってる顔してる
あなた
顔?
kne
うん

近くまで来て、少しだけ覗き込まれる
kne
ん?あなた、ちょっと痩せた?
あなた
え、そう?ご飯は食べてるんだけどなぁ……
kne
忙しそうだもんね〜……

その瞬間ーー

wtri
近くない?
kne
普通の距離ですけどー
knt
いや、お前ら距離感バグりやすいから
kzh
それはそっちもでしょ

葛葉はそう言って鼻で笑う
kzh
てかさ、あなた。ちゃんと水飲んでるか?
あなた
?…飲んでるけど
kzh
ほんとかー?

少し屈んで、俺の顔を覗き込む
kzh
顔赤いぞ
あなた
踊ってたからだよ、……お前っ、近い//
kzh
んふっ、はいはい

そのやり取りを見て、叶がくすっと笑う
kne
相変わらずだねー。まぁ、あなたのことは、からかいたくなっちゃうもん
 
wtri
残念だけど、“俺ら”のですからー

雲雀が牽制するように言う
kzh
主語でっか
 
knt
事実なんで
srf
俺のあなた
skng
あなたはVOLTACTIONです
 
kne
あなたがVOLTACTION“所属”なのは知ってるけど
kne
でも、たまにはうちにも来ない?
あなた
へ?
kne
僕たちと一緒だともっと楽しいよ〜?

叶さんが首を傾げながら言うと、間髪入れずにーー
skng
行きません
skng
あなたは今、私たちとツアー準備中なので
 
srf
スケジュールも埋まってますー
 
kzh
……完全包囲、ですか
kzh
ま、

視線を俺に戻す
kzh
あなたが楽しそう。それが一番だからなー

その言葉に、叶が少しだけ目を細める

kne
僕たちと一緒にいたら、もっと楽しいけどね
 
knt
んー?なんか言いました?
kne
別にー?
あなた
……全部聞こえてるんですけど
 
あなた
(また始まったよ)

そう思いながらも、別に嫌じゃない

むしろ、楽しいし安心する

kzh
じゃ、俺ら行くわ。続き頑張れよー
kne
あなた、またねー

二人が出ていくと、スタジオが少し静かになる
あなた
………はぁ
wtri
何、その溜息ー!
あなた
相変わらずだなぁーって
skng
満更でもなさそうですけど?
あなた
……否定は、しないけど









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