第17話

【kyoru】ソーダ味の恋
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2022/04/27 09:39 更新
side,badkyo



「きょーさん、かえろー」
同じクラスのらっだぁが声をかけてくる
いつもだったら共に帰るが、今日は違った
『悪いねんけどらっだぁ、俺毎月19日は他の奴と帰る日なんやねん』
「…彼女?彼女かこの色男め!」
喧しくギャーギャー文句を言うらっだぁを無視して、俺はズンズン進む
恋なんかに収まるような生易しい感情なんてないから、仕方ないだろう
内心言い訳にもならない言い訳をしつつ、玄関口へと足早に進む


「あっ、きょーさん」

俺を視界に入れた途端、綻ぶ表情
あーほんま…かわええ
『レウさん、帰るで』
「おう!…あでも、今日暑いしアイス買ってこーぜ」
中性的で華奢な見た目、高い身長
そんでもって邪気のない男前な声
その全てが愛しい、俗に言うベタ惚れってやつや
「俺買ってくるから待ってて!」
ニカッとはにかんでみせた愛らしさに、肩を竦めた
『俺クーリッシュのチョコ味』
「りょーかい!後払いな!」
『そこは奢れや…』
ちゃっかり強かに告げる様に、多分俺以外だったら普通に奢ったんだろうなと思い、その対等感と特別感に思わずニヤける

俺とレウは幼馴染だ
一般的な、と言うには俺からアイツに向ける感情はあまりに不純すぎるが…
それでも周りとは一線を画す関係だ
だが、それだけじゃ満足の出来ない自分がいた


「きょーーさんっ!」
考え込んでいたら、首元にひんやりとした感触を覚えた
『おわっ』
驚きの声を上げ、存外悪戯好きな幼馴染からアイスを受け取り恨めしげに見つめる
『何してくれんねん…』
「いやごめん、なんかボーッとしてるみたいだったからさ」
楽しげに笑いつつ、そのままレウさんはガリガリくんの袋を開ける
「デート中に考え事なんてっ、ばどくんひどい!」
裏声でわざとらしく言う様に、思わず笑い声が漏れた
らしくもない感じの悪ふざけだ
『珍しいやん』
「俺だってこういうおふざけがしたい時ぐらいあるよ」
『対俺やと大抵いつもやろ』
「それはそう」
テンポの良い会話が心地良くて、機嫌良く笑む
ケラケラ笑うレウさんを見れば、ガリガリくんをしゃくしゃくと頬張っている
リスみたいや、かーわい

ふと、口の端についたアイスの食べこぼしが目に入った


「?きょーさ…」



俺はそのまま、レウさんの口の端にキスをした





「!!??きょーさん!?」
『…あ?』
俺は、今、何をした?

「きょきょきょ…今日は俺先帰る!!!」
宣言通り、レウさんは爆速で走っていく…おい今電柱ぶつかったやんけ
なんて冷静に考えてるように見せかけて、俺も案外ビビっている

本音はこんなことする気はなかったのだ

幼馴染という関係からもう少し深い関係に進みたいとは考えていたが、流石に物事には順序というものがある

と、いうか
『アイツ、耳めっちゃ赤かったんやけど…』
これは、もしかしなくとも
……可能性が、あるのではなかろうか





__口の中には本来より気持ち甘めのソーダ味が残っていた
すえこ
すえこ
ネタが思い付かなさすぎる
ナイア
ナイア
言い訳して、いいわk
すえこ
すえこ
今回は結構書けた方ですよ本当
ナイア
ナイア
1300文字弱行ってるのは珍しいね
すえこ
すえこ
お茶目なレウさんに萌えてました
ナイア
ナイア
そんじゃ次のお話で
すえこ
すえこ
またお会いしましょー(*'-'*)ノ"

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