織山尚大side
どこかの雑誌をぺらぺらしてたら
“本命?遊び?チェックリスト”
っていうページが出てきて
どの項目も、当てはまっちゃったんだよ
会うのは俺の家だけ
「好き」はくれるけど、「愛してる」とは言ってくれない
甘いキスはするけど、デートには行かない
これだけなら、考えすぎって片付けられたんだ
見つけてしまった
デパコスのメイク落とし
別に、デパコス使うタイプじゃなかったのに
この人は、復唱するときは大抵
嘘ついてるとき
バレバレだよ
もういいよ
他にもいるんでしょ
俺とはいわゆる、そういう関係?
ほらね
すぐ押し倒される
セフレになんて
なりたくなかった
俺が会いたい時に竜生はいなくて
竜生が会いたいって時だけ、急に呼び出して
疑似恋愛しながらただ重ねる体は
気持ちはいいけど
竜生に気持ちはない
わかってるよ
伝わってくるよ
こうなる前は
会いたい時にすぐ駆けつけてくれて
会えない夜は声で安心させてくれて
そういうこと、竜生がしてくれたから
あの頃は、幸せだったのに
終始ずるい人だね
この人は、運命の人じゃない
俺が今泣いてること
少しは気づけ、バカッ
眩しくて目が覚めると
隣に温もりはなくて
もう出ていったみたい
俺を起こさないようにしてくれたんだろうけど
こういう無駄に優しいとこ
なんなの、ちょっとうざい
ちょっと寝たふりしてたら
優しく頬に
「行ってきます」のキスしてさ
“愛”がないくせに
思わせぶりはよくないよ
会いたい時に会いたいって
寂しい時に寂しいって言える関係で
君と出会えていたら
もっと幸せだったんじゃないかなって
世界で1番、君のこと、笑顔にできる自信あるし
君も、わかってるでしょ
俺が君のこと、大好きなことぐらい
“1番だよ”
その言葉が欲しかったのに
また流されて
竜生から伝えてよ
甘い残り香のする君の部屋にいると
罪悪感と、寂しさが募るんだよ
会いたい時にすぐに駆けつけてくれて
会えない夜は声で抱きしめてくれて
俺だけを見つめてほしかった
ただ、それだけなのに
早く会いたいよ
今すぐ会いに来て
誰よりも、君のこと思ってるんだよ
“会いたい”よりも“忙しい”が先で
“寂しい”よりも“疲れてる”が先で
こんな寂しくなる夜なんていらない
もうこれ以上、俺は泣かない
Officialになりたい
いつか、絶対振り向かせてみせるから
俺、負けないから
竜生を好きなの、やめたくないの
少しは気づけ、バカッ
今回は、曲パロを書かせていただきました〜
浜野はるきさんの「ギジコイ」って曲なんですけど
まあ、突然これがインスタで流れてきたら
びっくりするよね
んで、今日唐突に、おりふかで書きてえなって思って
書いた次第なんすけど
これ深田のキャラとして、合ってるのかどうなのか
まあ、うん、小説だからいいじゃないのってことで












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。