第2話

月が綺麗ですね [怪盗キッド]
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2019/12/19 01:12
「満月の夜、奇麗な宝を頂きに参上します__怪盗キッド」
突然中森警部に届いた予告状…だが、一体何の宝が盗まれるのか不明で何処に現れるのかもわからない。
そこで周辺の美術館を全て厳重警戒すると
ニュースで発表された。
You
You
警察も大変だな。今日は大人数の警察官が動くって訳か…
予報では満月の夜は今日。
今は午後7時過ぎ…美術館は完全に閉鎖され警察の警備も強化されている。既に月は満月に輝いていてそろそろ犯行してもおかしくない…
You
You
サイレンの音が凄いな…縛らくこのままかな
私はベランダで周囲の様子を眺めながら溜息を付いた。
ドンッ!!
You
You
…!!  今なにか凄い物音が…
何かがぶつかるような音が聞こえ 焦りながら外を眺めていると…
キッド
キッド
___こんばんは お嬢さん。
You
You
…え?え…あ、貴方は…
You
You
キッドぉぉぉお!?
キッド
キッド
シッ…大声を出さない。
キッドは私の口を軽く抑えると
微笑み…
キッド
キッド
満月の夜、奇麗なお宝___
それはお嬢さんの事ですよ
You
You
え!?で、でも…
キッド
キッド
偶然 街で見かけた時素敵だなぁ…と
最高の″宝″ですよ
どうやら一度何処かで会った事があるらしい…
私は記憶にないけれど…
キッド
キッド
さぁお嬢さん あまり時間がない…
一緒に来てくれますか?
キッドは私に手を差し伸べる
ベランダの私をどうやって連れていくのだろうか
You
You
でも…!
キッド
キッド
乱暴はしない。俺を信じて?
そしてキッドは私の手を掴むと
ハンググライダーで空へと飛び立つ。
You
You
わ、わわ…!飛んでる!
キッド
キッド
怖がらなくても大丈夫。お嬢さんの傍にいます__
そして警察の目にも止まらず
静まった空中を飛び続ける
キッド
キッド
…これが 一目惚れってやつか
キッド
キッド
(黒羽快斗で街を歩いてた時にただ見かけただけでこんなに惚れちまうとは…)
私に聞こえないような声量でキッドは呟いた。

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