あの時の「違和感はこれ」だったの?
私が、何もできないのも「雪に迷惑かけてる」のも全部全部全部・・・「これのせい?」
あぁ、私なんか私なんか・・・!
そういうといきなり千愛はナイフを手に取り・・・こちらに向かって来た。
そういうと、千愛の髪はピンクと青のグラデーションに変わり、新しい力・・・いや「元の力」を取り戻した。
そう言ってぎこちなく、笑う千愛。
だけど、その瞳からは・・・「涙が零れ落ちた。」
そう言うと、千愛は乱暴に涙を拭いまたひなたに攻撃した。
だが、その攻撃は届かない。
なぜなら・・・ひなたが千愛を抱きしめていたからである。
そう言って、また抱きしめる力は強くなる。
千愛は、その状態から動けずただ呆然とひなたを見上げていた。
すると、ひなたは千愛を少し離して目を合わせて、こう言った。
そう言う口調は、「ひなた」のものではなくてそうまるで・・・「日風」ような口調。
そして、ひなたは姿が変わっていた。
そうまるで・・・「あの時のような姿」に。
そんな感じで懐かしくそう思っていると、いきなり声が響いた。
そう呑気な声。
そこまで言った、舞愛は悲しそうな顔をした。
そこまで言うと、舞愛は顔を伏せた。
言葉を紡ぐことをなく、ただただ黙っている。
すると、また声が聞こえた。
そう言った瞬間。
舞愛は、日風に飛び付いた。
そう言うと、舞愛と日風の周りが光出した。
そうにっこり笑顔で聞いてくる舞愛。
それを冷静に答える千愛。
そう笑って言った千愛。
その後に舞愛も笑ってこう言った。
日風も続けて問いかける。
そう少し悲しそうな顔で聞く日風。
それにひなたは少し微笑みながら答えた。
そう言ってひなたは日風に言い切る。
そして日風は、ゆっくりと頷いた。
言った瞬間だった。
舞愛と日風の光がより一層明るくなる。
そう笑う二人はこう言葉を残した。
まるで・・・「私たちはもう未練はない」そう言っているかのようだった。
そう二人はいい、闇の中から弾き出される。
するとそこには、舞愛と日風だけが残った。
そう言って二人はただ沈んでいく。
まるで、「その場に存在しなかったかのように・・・。」
でも、二人なら大丈夫。
そう思いながら眠る。
あぁ・・・これが、「生きてる」と言うことなのだろう。
だから、だから最期にこの言葉を貴方に・・・
そう言いながら走り出す二人。
託された思いを抱えながら、自分の役目を全うする。
「生きている意味」を「大切な居場所」を守るために・・・。
さて、二人は雪のことを救えるのか?
それはただ「神のみぞ知る。」
ただそれだけなのである・・・。
ーーーーーきりとりーーーーーーーーーーーーー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。