孤独のまま独りで色んなことを抱え込む
1人で悩んで、色んなことを考える
思考が散らばる渦のような
まるでその中に引きずり込まれるかのような
誰かに頼りたい。
でも怖い。
自分の不安を相手にさらけ出した時、
どれほど裏切られたことか……
せめて私にしか無い色で 描いて欲しい
携帯の画面が光る
画面を見ると名前
「若井」の文字
既読無視は好きではない
一応事実を伝えておく。
LINEが来たことで、少しだけ救われたような気もしたが、
そんなのすぐ夜の闇に打ち消された
どういうこと……?
暇って……こんな時間に?
時計を見ると深夜の11時
誰にもバレないように
悲しませて 歓ばせてよ
そのとき何かが弾けるような感じがした
理想のような返事が来る。
海のように理想が広がる。
散らばった 理想の海に呑まれてしまいそう
溺れてしまいそう。
この孤独の中から救い出して欲しい
そんな気持ちに一心だった
少しの期待と、こんなだらしない姿を見て絶望される不安
見せられぬ程だらしない 今日に明日に
私にしか無い色で描いてほしい
あまり動く気に慣れなかったが
やっとの思いで立ち上がって玄関へ向かう
玄関に着くと鍵を開けて待つ
期待してるんだな。若井に














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。