僕は生まれた時から単眼だった
医者によると、どうやら単眼から両眼にするのは、今の技術では出来ないらしい
だけど家族はそれでも愛してくれた
それで浮かれていたんだ
4歳になった頃、僕は幼稚園に行くことになった
楽しみだったんだ、初めての友達が出来るって
はーい(2×4)
部屋に行った時僕は初めて家族以外の子供と会ったんだ
だけど僕が部屋に入った時、色んな子が泣き出した
その時はまだ、自分のせいだって知らなかった
その声でさっきとは違う先生がやってきた
そう言って僕を指差した
先生と他の子達は顔を青くし、こっちを化け物を見るかのように見ていた
お姉ちゃんは顔を俯いたまま苦しそうな顔をして地面を見ていた
その言葉が、他の子供達に向けられた最初の言葉だった
「あ、さっきのひと…」
部屋に着いた時には、僕の手に水が乗っていた
僕はたった一言なのに上手く言えなかった
その後親に事情を話して幼稚園は個別の部屋になった
先生や家族からも辞めることを進められたが、どうしても諦められなかった
何を諦められなかったのかは未だに分かっていない
そして6歳になり学校が始まった
小1になる頃には幼稚園の事など忘れ、全力で楽しむつもりだった
だけど、悪夢は終わらなかった
僕は初日からいじめに合った
「まただ、また化け物って言われた」
その時の僕はまた家族に助けを求めるつもりでいた
だが、現実はそう甘くは無かった
その言葉で、僕の逃げ道は塞がれた
どうやらそいつには兄がいたらしく姉と同学年、同じクラスでいつでも虐められるそうだ
そのことを恐れた僕は我慢した
ずっとずっと誰にも言わず、「一人」で耐えていた
そして僕が小3になった頃
姉にその現場を見られた
その時、僕の頭の中は「お姉ちゃんが虐められる」でいっぱいだった
姉は忘れ物をしたそうで放課後の学校に来ていたそうだ
その言葉が耳を通った時、お姉ちゃんは僕の前に居て、守る姿勢で立っていた
そこから家に帰り、親に事情を話した
「姉がいじめられる事」以外を
それ以外の記憶は覚えていない
ただその事件を期にして僕は不登校になり
「姉との距離がぐんと開いた」
以上になります!長いのでここまで見てくれてありがとうございました!
恐れながら…アンケートに答えて頂けると幸いです!
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いや要らないね〜
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5番と6番は今後展開が合ったら出すかもです!
それではここまで見てくれてありがとうございます!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。